F1 モナコGP

史上最大の2022年型F1マシン。モナコの「コースが狭まったように感じるだろう」とマグヌッセン

ハースのケビン・マグヌッセンは、2022年のF1マシンで走るモナコは「コースが小さくなったように感じるだろう」と考え、これまでとは異なる挑戦になると考えている。

Alex Kalinauckas

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編集: 2022/05/27 10:52

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A view of the track

 ハースのケビン・マグヌッセンは、2022年のモナコGPはこれまでとは異なる挑戦になると考えている。 

 2022年からF1はテクニカルレギュレーションが大幅に変更され、マシンはダウンフォースの大半をグラウンドエフェクト効果によって生み出す形となった。そのため、例えばフロントウイングは大きく、幅も若干ながら広くなったものの形状は実にシンプルになり、ここで発生するダウンフォース量は低下……しかも車重は著しく重くなっている。その結果、基本的にはアンダーステア傾向になっているものと考えられる。

 2022年シーズン第7戦の舞台モナコGPは、全コース上最もコース幅が狭く、しかも曲がりくねったコース。アンダーステアとなり、幅が広くなったマシンにとっては苦手なコースと言えそうだ。

 モナコを攻略する上では、今季のマシンのアンダーステア傾向にどう対処するかが最大の課題になるのではないか? そう尋ねると、マグヌッセンはこう答えた。 

「そうかもしれないけど、マシンは車幅も広くなっている……コースが狭まったように感じるだろうね」 

「視界も悪くなっている。今年はエイペックスもあまり見えていない。よりチャレンジングになると思うよ」 

 今季からタイヤの直径が大きくなった上、フロントタイヤの上にはウイングレットが装着されており、マグヌッセンが言う視認性の問題は、シーズン開幕前から指摘されていた。 

 一方で、フェラーリのシャルル・ルクレールは「今年のマシンでも視界が問題になるとは思わないし、少なくとも僕としてはそうじゃない」とも述べている 。

A scenic view of the exit of the Tunnel and the approach to the Nouvelle Chicane

A scenic view of the exit of the Tunnel and the approach to the Nouvelle Chicane

Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images

 アルファタウリのピエール・ガスリーは、今季のマシン開発に先立って行なったシミュレータ作業の段階からウイングレットによる視界の悪さを懸念していたひとりだが、市街地レースとなった今年のサウジアラビアGPでブラインドの高速セクションを走った経験から、その懸念は払拭できたようだ。 

「サウジアラビアは、僕にとってモナコに来る前のテストとしてはかなり良かった。サウジでは全く問題なかったよ」 

「だから、ここでの視界はあまり心配していないと言えるね」 

 今季のマシンのもうひとつの弱点とも言えるのが縁石だ。フロア下で効率的にダウンフォースを発生させるためには、車高を低くする必要がある。しかし縁石に乗り上げてしまうとダウンフォースが抜けてしまうことになり、マシンの挙動が不安定になりやすい。しかも車高を安定させるために、サスペンションセッティングを固くする傾向になっていて、入力にしっかりと対処できるかどうかも疑問だ。

 マグヌッセンは、こうした問題が今年のモナコでのクラッシュ増加につながるとは考えていない。しかしその一方で、ハンドリングの変化や今季のマシンが過去最大車重であること、タイムを出すためにウォールギリギリまで攻める必要があることから、プールサイド・シケインでは「容易に」クラッシュする可能性があると示唆している。 

 昨年のモナコGP予選Q3では、ホームレースのルクレールがプールサイドシケインふたつ目のエイペックスであるターン16の縁石にマシンを乗せすぎたために、アウト側のウォールに激突している。そしてここでマシンを壊したドライバーは数え切れない。 

「ターン16は常に大きなリスクを孕んでいる」 

「ターン15で少しスピードをつけ過ぎると、ターン16の縁石に当たってそのままウォールに突っ込むことになるからね」 

「あるいはターンインが早すぎて、ターン15のイン側のウォールにヒットさせて、その後縁石に乗ることもある。このマシンだと、そうなりやすいだろうね」 

「でもそれ以上のリスクはないと思う。あの黄色の縁石……マシンの真ん中で乗らない限り、本当にウォールまで飛ぶことはない」 

「やらかしてしまうのは、縁石に乗る前の話だ」 

 

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