混乱のサウジアラビアGP。レッドブル代表、スチュワードの苦労を認めるも「ホワイティング・ロスを感じた」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、波乱のレースとなったサウジアラビアGPで、前任レースディレクターのチャーリー・ホワイティングを失った影響を感じたと語った。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
F1第21戦サウジアラビアGPの決勝レースは、赤旗が2回でた上、首位を争うルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が何度か接触する、波乱の展開となった。
そんな中で、F1レースディレクターのマイケル・マシによる赤旗掲示の判断やリスタート時のオーダー、コースオフ時の対応などに対し、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「F1にとって良い夜ではなかった」と、不満を露わにしていた。
マシの判断をめぐっては、すでにライバルたちの間で意見が分かれており、ホーナーは前任のレースディレクターであり、チームからも信頼を得ていたチャーリー・ホワイティングが2019年に亡くなった後、F1に欠けていたものが、今回のサウジアラビアGPで露呈したと感じたようだ。
「我々は規制され過ぎていると思う」
「(セーフティカー先導時の)10車身のルールもあるし、リスタートの場合はフォーメーションラップのようでフォーメーションラップではない。ルールがあまりにも多すぎると感じている」
「今日、このスポーツがチャーリー・ホワイティングを失った影響を感じた。申し訳ないが、彼の持っていた経験は……」
「明らかにフラストレーションが溜まるが、マイケル(マシ)やスチュワードにとっては難しいだろう。特に今回のようなタイプのサーキットでは、デブリの量やコーナーの数が多いので、誰にとっても同じだ」
ホーナーは、2度目の赤旗が出た後のリスタートで、フェルスタッペンのスタート位置を後退させ、その後もコース外走行を理由に5秒のタイム加算ペナルティを科したマシの裁定について、FP3で黄旗を無視し、ニキータ・マゼピン(ハース)と接触しそうになったハミルトンが制裁を免れたのとは対照的だと述べ、FIAの意思決定プロセスの一貫性に疑問を呈した。
「2週間前のカタールGPでもそうだったが、明らかにすべての判断が我々に不利になっている。昨日(土曜日)はふたつのインシデントがあり、控えめに言っても変化に富んでいる」
ホーナーはサウジアラビアGPのレースは、コース上に落ちていた大量のデブリに対処するなど、レースディレクターやスチュワードにとっても一筋縄ではいかなかったと認めている。しかし、今回のレースからは大きな教訓が得られたと考えているようだ。
「今日のレースは、彼らにとって厳しいものだったと思う」とホーナーはレースコントロールについて語った。
「明らかに多くのデブリがありトラフィックも多く、レースコントロールは様々なインシデントに対処し、さらにセーフティカーやバーチャルセーフティカー、リスタートなどがあった」
「その過程のいくつかは、明らかに把握するのが難しいものだった。今回のレースでは、多くの教訓を得ることができたので、今後数週間にわたってじっくりと議論していきたいと思う」
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