【訃報】Moto3ライダーのジェイソン・デュパスキエが亡くなる。予選中に激しく転倒
MotoGPのMoto3クラスに参戦するスイス人ライダー、ジェイソン・デュパスキエが、イタリアGP予選中の事故により亡くなった。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2021年MotoGP第6戦イタリアGPのMoto3クラス予選で転倒を喫したジェイソン・デュパスキエ(CarXpert PruestelGP)が亡くなった。19歳だった。
デュパスキエは予選セッション終盤、高速の右コーナーであるターン9(アラビアータ2)の立ち上がりで転倒を喫した。そこに後続の佐々木歩夢(Red Bull KTM Tech 3)が避けきれず絡む形となり、佐々木のマシンも宙に舞った。
佐々木は歩いてその場を離れることができたが、デュパスキエはコース上で倒れたまま動くことができず、約30分にわたってメディカルチームの治療を受けた後にフィレンツェにある病院にヘリコプターで搬送された。
FIMはその後、デュパスキエの状態が「非常に深刻である」と声明を出していたが、安定した状況で搬送されたとも発表していた。
しかしながらMotoGPはイタリアGPの決勝日である5月30日、デュパスキエが事故による負傷の影響で亡くなったことを明らかにした。
声明文には次のように記されている。
「デュパスキエはターン9からターン10にかけて複数のライダーが絡んだ事故に巻き込まれ、セッションは赤旗中断となった」
「FIMの医療車両が直ちに現場に到着し、彼の治療をコース上で行なった後、安定した状態でメディカルヘリコプターによりフィレンツェのカレッジ病院に搬送した」
「サーキットの医療スタッフをはじめ、全ての人々が最善を尽くして治療にあたったものの、カレッジ病院はデュパスキエが負傷により亡くなったと発表した」
「FIM、IRTA(国内ロードレーシングチーム連盟)、MSMS(モーターサイクル製造者協会)、そしてドルナ・スポーツは、デュパスキエの家族、友人、チーム、そして彼を愛する人たちに深い哀悼の意を表する」
デュパスキエはレッドブル・ルーキーズ・カップを経て2020年からMoto3クラスにステップアップ。今季は5戦全てでポイントを獲得するなど安定感ある走りを見せていた。
なお、ロードレース世界選手権のレースウィーク中における死亡事故は、2016年カタルニアGPのMoto2クラスフリー走行でのルイス・サロム以来となる。
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