MotoGP日本グランプリ、今季の開催中止が決定。新型コロナの影響で
国際モーターサイクリズム連盟とMotoGPは、10月に開催予定だったMotoGP日本GPを新型コロナウイルスの影響によって中止することを発表した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
新型コロナウイルスのパンデミックによってシーズンが中断されているMotoGP。シリーズのプロモーターであるドルナ・スポーツは、シーズン再開を目指して作業に取り組んでいるが、10月に開催が予定されていた日本GPは、今季は中止となることが発表された。
今季のMotoGPは開幕戦カタールGPでMoto3及びMoto2クラスのみが実施されただけで、以降は中断。ドイツGP、オランダGP、フィンランドGPの中止に続いて、5月末にはイギリスGPとオーストラリアGPの中止も発表済みだった。
中止が発表された日本GPだが、1987年から開催が復活して以来、東日本大震災の際にも途切れること無く開催されてきた。しかし新型コロナウイルスのパンデミックによる影響は避けられなかった。
ドルナCEOのカルメロ・エスペレータは今回の決定について、11月中旬までヨーロッパにとどまり、できる限り多くのレースを開催することを判断したと説明している。
現在7月19日と26日にスペインのヘレス・サーキットで再開することを目指して進められている2020年MotoGPのカレンダー改訂作業だが、エスペータCEOによると6月上旬にはその詳細が示されるという。
今回の日本GP中止について、株式会社モビリティランドの田中薫社長、そしてエスペレータCEOは次のようにコメントを寄せている。
株式会社モビリティランド代表取締役社長 田中薫
「 MotoGP™日本グランプリについて、開催を目指して準備を進めておりましたが、日本国内にとどまらず欧州諸国での今後の状況変化や、渡航規制の延長が見込まれる状況の中、統括団体であるDORNAとの協議の結果、今年度のシリーズ戦成立のためにやむなく要請を受け入れ中止の判断をいたしました。ご来場を楽しみにされていたファンの皆様、関係者の皆様におかれましては、ご理解くださいますようお願いいたします」
ドルナスポーツ社 CEO カルメロ・エスペレータ
「他に類を見ないツインリンクもてぎにおけるMotoGP™日本グランプリの中止を発表することになり大変残念に思います」
「MotoGP™ファミリーは現在レースシーズン再スタートに向けて必死に調整作業を行っています。最大の安全策をとり、かつできるだけ多くのレースの開催ができるよう検討しています。このような方向性でどのように調整したら良いか、FIMとDORNAはIRTAやMSMAと協議した結果、11月中旬まではヨーロッパにとどまり、ヨーロッパの中でできる限り多くのMotoGP™の大会を行うことと判断しました。」
「したがって海外の大会の開催がもし可能になったとしてもそれは11月中旬以降となり、Motul日本グランプリを開催するには一年の後半の季節の状態を考えると遅すぎます。このことをモビリティランドと協議した結果、2020年の日本グランプリは開催できないという判断に至りました。MotoGP™に対するモビリティランドのご協力に心から感謝いたします」
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