MotoGPスペイン予選：クアルタラロ、2戦連続のポール獲得。中上貴晶も健闘今季ベスト5番手

　ヘレス・サーキットで行なわれているMotoGP第4戦スペインGP。その予選で、ファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）がポールポジションを獲得した。

　予選Q1は気温20℃、路面温度39℃で開始。マルク・マルケス（レプソル・ホンダ）やペトロナス・ヤマハSRTのバレンティーノ・ロッシ、フランコ・モルビデリもQ1出走組に含まれた。

　セッション前半はブラッド・ビンダー（KTM）、モルビデリ、ポル・エスパルガロ（レプソル・ホンダ）が上位に並んで走行時間が折り返しに。マルケスも復帰2戦目ながらアタックではチームメイトに劣らない速さを見せていた。

　Q1後半のアタックではモルビデリが他を圧倒する1分36秒916を記録。Q2への進出をらくらく決めた。またビンダーが2番手タイムでQ2へ進んでいる。3番手のポル・エスパルガロは0.057秒差でQ2進出を逃した。

　またマルケスは最終的にQ1を4番手タイムで終了。決勝は14番グリッドから挑むことになった。

　ポールポジションを決するQ2が始まると、序盤からアタックが激しく、タイムは一気に上がっていった。クアルタラロがFP4までの最速を超える1分36秒807を叩き出してくれば、モルビデリも0.005秒差の2番手に続くなど、ポール争いは僅差の争いとなった。中上貴晶（LCRホンダ）もこの時点で0.196秒差の3番手と好位置につけた。

　セッション後半のアタックでは中々タイム更新が見られない状況が続いた。そんな中でもクアルタラロは自己ベスト更新を続け、1分36秒755までタイムアップ。結局このタイムが上回られることはなく、クアルタラロがポールポジションを獲得した。

　2番手にはモルビデリ。彼もセッション後半のアタックでは自己ベストを更新できていない。ラストアタックでは危うく転倒しかけるも、スーパーセーブでクラッシュを防いだ。3番手にはジャック・ミラー（ドゥカティ）が並んでいる。

　中上もQ2後半にタイムを改善することができず、自己ベストは前半のタイムのままで予選を終了。ミラーとフランチェスコ・バニャイヤ（ドゥカティ）に先行を許してしまったが、今季ベストの5番グリッドを獲得した。

　好調な走りで注目を集めていたアプリリアのアレイシ・エスパルガロは最終的に8番手で予選を終えている。

順位	ライダー	周回数	タイム	差	前車との差	平均速度
1	ファビオ クアルタラロ	7	1'36.755			164.568
2	フランコ モルビデリ	8	1'36.812	0.057	0.057	164.471
3	ジャック ミラー	8	1'36.860	0.105	0.048	164.389
4	フランチェスコ バニャイヤ	8	1'36.960	0.205	0.100	164.220
5	中上 貴晶	8	1'37.008	0.253	0.048	164.139
6	ヨハン ザルコ	7	1'37.054	0.299	0.046	164.061
7	マーベリック ビニャーレス	8	1'37.070	0.315	0.016	164.034
8	アレイシ エスパルガロ	8	1'37.085	0.330	0.015	164.008
9	アレックス リンス	8	1'37.124	0.369	0.039	163.943
10	ジョアン ミル	9	1'37.154	0.399	0.030	163.892
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