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ニコ・ロズベルグ、F1復帰の可能性を完全に否定「ギャラは僕のモチベーションにならない」

ルイス・ハミルトンとのチームメイト同士の激戦を制し、2016年のF1ワールドチャンピオンに輝いたニコ・ロズベルグは、F1現役復帰の可能性を完全否定。巨額のギャラを提示されても、それが心を揺さぶるようなことにはならないと語った。

Nico Rosberg, Mercedes-Benz Ambassador

写真:: Jerry Andre / Motorsport Images

 2016年のF1王者であるニコ・ロズベルグは、まだ年齢的には若いものの、F1に復帰する可能性を完全に否定。今の新しい生活を楽しんでいると語る。

 ロズベルグは、2016年シーズンのF1で、チームメイトのルイス・ハミルトンと激しすぎるタイトル争いを繰り広げ、わずか5ポイント差でタイトルを手にした。そしてシーズン終了後、チームとの契約がまだ2年残っていたものの、突如引退を発表。その後任としてバルテリ・ボッタスがメルセデスに加わった。

 ただロズベルグは現在35歳。41歳のキミ・ライコネン(アルファロメオ)、39歳のフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、そして36歳のハミルトンより若い。そのため、彼のF1復帰を期待する声もあるが、当のロズベルグはこれを完全否定する。

 前述のとおり、ロズベルグはチームとの契約期間を短縮し、引退を発表した。そのため、たとえ他のチームから声がかかったとしても、2017年と2018年は、F1に乗ることはできなかっただろう。

 しかし2019年には、彼は自由の身となった。そして当時は、魅力的なチームのシートも空いているところが多かった。ルノー(現アルピーヌ)がビッグネームの獲得に乗り出していて(最終的にはダニエル・リカルドに決定)、レッドブルもシートが空いており、さらにフェラーリでさえ、ライコネンとシャルル・ルクレールを入れ替えた。

 ただロズベルグは、一度引退した後はカムバックの方向について考えたことは「本当にゼロ」だと語り、次のように続けた。

「僕にとっては、完全に終わったことだし、やり切ったことだ。だから二度とそうこうことについて連絡を取ることはないだろう」

 ロズベルグをドライバーとして迎え入れるということは、多くのチームにとって魅力的なことだっただろう。1回のワールドチャンピオン獲得、23勝という実績もさることながら、ミハエル・シューマッハーとハミルトンというふたりの伝説的ドライバーのチームメイトとなり、そのいずれもを打ち負かしたと主張できる、唯一の存在なのだから。

 もしフェラーリが3000万ユーロ(約40億円)のギャランティを提示するなどしたら、そのロズベルグの確固たる考えは変わる可能性もあるのではないか……そう尋ねられたロズベルグは、次のように語った。

「金額によって僕のモチベーションが変わったことはない。僕はそれには興味がないよ」

「ワールドタイトルを獲得したことで、僕は自分がやりたかったことをやり遂げた。今の新しい生活に十分満足しているよ。だから、復帰するなんていう考えが浮かび上がってきたことなどないんだ。もう終わったことなんだよ」

 

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