2026年より前に、F1に新しいパワーユニットメーカーが参入する可能性はゼロ?
F1のモータースポーツ面のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、レギュレーションが変更される2026年まで、新たなパワーユニットメーカーがF1に参戦することはないだろうと認めた。
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W10, leads Carlos Sainz Jr., McLaren MCL34, Lando Norris, McLaren MCL34, and Valtteri Bottas, Mercedes AMG W10
Simon Galloway / Motorsport Images
メルセデス、フェラーリ、ルノー、ホンダの4社がパワーユニット(PU)供給メーカーとして参戦している現在のF1。以前、フォルクスワーゲン・グループがF1参戦について興味を示していたものの、これは実現せず……現時点でも参入の候補と目されるメーカーの存在は明らかになっていない。
F1のマネージング・ディレクターを務めるロス・ブラウンも、現在のPUに関するレギュレーションは2025年まで継続する予定であるため、新レギュレーションが導入されるまでは新たな参入メーカーは現れないだろうと認めている。
ただその一方で、新PUレギュレーションが導入される際には、他のメーカーが参入することを期待したいとも語る。
「新たなエンジンを手にしたいと思うのは、それほど遠い未来ではない」
ブラウンはmotorsport.comに対してそう語った。
「新たなエンジンを手にするなら、18ヵ月以内に設計を開始する必要があるんだ」
「つまりFIAとメーカーは、次のパワートレインがどのようになるのか、それを検討している。そしてそれが、新たなメーカーを引き込むチャンスだと思う。そのためには、設計の仕様を設定する必要がある。我々は、次の期間のパワートレインであると、我々が感じているモノを検討している」
「現在のエンジンに投資するメーカーはないだろう。なぜなら現在のモノは、その時点で終わることになるはずだし、スピードを手にするには非常に大きな投資が必要だからだ」
新たなパワートレインのレギュレーションを定義する、緊急性は今のところはない。しかしF1とFIAの担当者は、すでにアイデアの評価を始めている。
「奇遇なことに、今朝それについて話し合っていたんだ」
そうブラウンは語る。
「パット・シモンズ、ニック・ヘイズ、ジル・シモン、ファブリス・ロム、ニコラス・トンバジス……そういうメンバーからなる我々全員が、将来のパワートレインをどうすべきかということについて取り組んでいる」
「目的については理解している。関連性と経済性が高く、そして優れたレーシングエンジンである必要があるんだ。達成したいことが何であるのかは分かっている。しかしそれがどうなるか、まだ定義していないのだ」
「我々は、未来に向けた解決策には、別のアプローチもあると信じ続けている。解決策がひとつしかないとは考えていないんだ」
「非常に適切なモノにすることができると思う。持続可能な燃料も、我々にとっては大きな部分だ。なぜならエンジンがどうであれ、燃料はその重要な部分になるからだ」
「一部のパートナー企業と協力して、F1に持続可能な燃料を導入するための戦略に取り組んでいる。それが将来を決める、大きな要素になるだろう。しかし現時点では、エンジンがどのようなモノになるのかは分からない」
現在の規則を改訂するのか、あるいはもっと根本的な部分で変更されるのかと尋ねると、ブラウンは次のように語った。
「現時点では、現在と同様のテクノロジーが維持されることになるだろうと感じている」
「いくつかの先進的なエンジンが登場する兆しもある。しかしそれらの技術が十分に確立され、18ヵ月でそれに委ねることができるようになるとは思わない」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments