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【スーパーGT】“富士戦の鍵=最高速”ではない? NSX駆る野尻「直線スピードだけに囚われないようにしたい」

8号車ARTA NSX-GTの野尻智紀は、富士スピードウェイのレースではストレートスピードに目が行きがちだが、それに囚われないマシン作りをする必要があると考えている。

#8 ARTA NSX-GT

写真:: Masahide Kamio

 2022年シーズンのスーパーGTは、岡山と富士での公式テストを完了。いよいよ開幕が迫っている。岡山テストでは36号車au TOM'S GR Supraと17号車Astemo NSX-GTがトップを分け合い、富士テストはウエットコンディションでは日産Zのミシュランタイヤ勢、ドライコンディションではトヨタ・GRスープラ勢がトップに立った。GT500クラスに関しては現時点では特定のメーカーが抜きん出ているようには見えず、今年も激戦が予想される。

 野尻智紀と福住仁嶺がドライブする8号車ARTA NSX-GTは、岡山テストも富士テストも総合タイムではホンダ陣営トップのタイムを記録。8号車は昨年、惜しくもランキング2位に終わりタイトルを逃しているだけに、今季はそのリベンジに燃えている。

「昨年チームは悔しい思いをしましたが、悔しい思いだけで強くなれるかと言ったらそうではありません。何をやっていくかが大切です。全員で前を向いて、挑戦者の気持ちを忘れずに取り組む必要があります」

 そう思いを語るのは野尻。また彼は今季の公式テストが、特に富士で不安定な天候に悩まされたこともあり、「万全な準備ができたと言い切れるチームの方が少ないのではないか」と分析しており、開幕に向けては様々な予測を立てながら準備をしていくことが重要だと考えている。

 ホンダ陣営は今季から、NSX Type Sをベースにした新モデルのNSX-GTを投入している。この新型NSXについて野尻は大きな違いを感じており、だからこそ、様々なシチュエーションを想定した“準備”がより一層必要だと感じているようだ。

「(新型NSXは)空気の流れも違うので、ダウンフォースの出方も変わっていると思います。細かいところは実戦を走ってみないと分からない部分もありますが、フィーリングは異なるので、ある程度臨機応変に対応していかないといけません」

「『昨年は良かったのに』という考えでいると、自分たちの足を引っ張ってしまうかもしれないので、そこは柔軟に対応する必要があると思います。逆に言えば、そのくらい違いはあるのかなと思っています」

 2022年のスーパーGTは、例年通り岡山で開幕する。昨年の岡山戦では、予選でGRスープラ勢が上位を独占。ホンダ勢はブリヂストン(BS)ユーザーの3台が全てQ1落ちとなった。決勝ではホンダBS勢の3台が追い上げを見せたが、テクニカルな岡山では大幅なジャンプアップは難しく、結果的には1位〜4位がGRスープラ勢で、17号車が5位に入るのが精一杯だった。

 いわゆる“スープラ祭り”となってしまったこのレースのことは、無論野尻の脳裏にも刻まれている。ホンダ陣営としても、このレースの再現は阻止したいところだろうが、野尻は「(今季の岡山戦は)もちろん優勝を目指しますが、自分たちのベストをいかに引き上げるか、そこでの結果をどう次に繋げるかの方が重要だと思います。開幕戦で負けたところでチャンピオンシップが全て決まる訳ではないですから」とあくまで冷静だ。

 また岡山戦の後は、富士での450kmレースが控えている。富士と言えば、長いホームストレートを有するサーキットのため、各マシンの最高速が注目されがちだ。富士テストで記録された最高速に関しては、ZとGRスープラが互角で、NSXはそこから1〜2km/hほど後れを取っているものの、ほぼ誤差の範囲……そんな話も聞こえてきている。

 ただ野尻は、富士を制するためにはストレートスピードだけに囚われてはいけないと語る。NSXの“空力マシン”としての強みを活かす方向性を含め、より戦略的なセットアップをする必要があると考えているのだ。

「富士でのレースとなると、やはりそういう部分(最高速)に目が行きがちです」と野尻は話す。

「もちろん速いに越したことはありません。ただ、トップスピードが一番速い人たちだけが予選で前の方にいるかと言われたら、決してそうではありません。コーナーをいかに速く走るという点も、意外に重要だと思います」

「僕たちはストレートスピードというところだけに囚われないようにしたいです。Zはドラッグを減らすことを狙って開発してきているという噂も耳にしていますが、僕たちNSXはコーナーを速く走れば、それが最大の武器になる可能性もあります。その辺りはより戦略的にセットアップを進める必要があると思います」

 
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