F1は残酷な世界……友人アルボンのシート喪失にノリス「残念」
マクラーレンのランド・ノリスは、友人であるアレクサンダー・アルボンが昨年限りでF1のシートを失ったことについて「残念」と語ると共に、これは「F1が残酷な世界」である象徴であると語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
今季もマクラーレンのドライバーとしてF1を戦うランド・ノリスは、友人であるアレクサンダー・アルボンが昨年限りでレッドブルのシートを失ったことについて、F1が残酷な世界であることを示した一例だと語った。
ノリスとアルボンは、2018年に共にFIA F2を卒業し、翌年F1デビューを果たした。ノリスはマクラーレン、アルボンはトロロッソのシートを射止めたが、アルボンはシーズン後半から、レッドブルのドライバーに抜擢されることになった。
しかしレッドブル昇格後のアルボンは、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに大きな差をつけられてしまう。その結果、2020年限りで同チームのシートを失うことになり、2021年はリザーブドライバーを務めつつ、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦することになった。
ノリスはレッドブルのシートを失ったことについて、アルボンとは具体的な話はしていないとしつつも、アルボンのような優秀なドライバーが、傍観者になることを受け入れるのは難しいと感じていると語る。
「アレックスは良い友人だ。僕らはとても仲良くしていて、チャットなどで楽しんでいる」
そうノリスは語った。
「何が起きている、そういうことについては、僕は彼にあまり話をしなかった」
「彼はとても素晴らしく、タフなドライバーだ。だから彼がF1にいないのは少し残念に思う。F1がいかに厳しい世界かを強調する事例なんだと思う」
「優れたドライバーであり、それまでの全てのカテゴリーで対戦したほとんどのライバルを打ち負かしてきたとしても、F1にたどり着くと、その状況は一変するんだ。もう少し厳しい戦いを強いられることが多い」
「F1は時に残酷な世界だ。あっという間に終わってしまうことだってある」
「アレックスのことはとても高く評価しているし、彼のことをとても尊敬している。彼がF1をドライブできないのは残念だ。でも彼はそれを跳ね除け、将来再びF1に参加することになるだろうと確信している」
レギュラーシートを失ったアルボンはレッドブルで、レギュレーションが大きく変わる2022年に向けたマシン開発の作業に注力し、シミュレータ作業を多く担当することになるという。またそれと同時に、前述の通りリザーブドライバーを務めつつ、DTMにも参加する。
一方でノリスは、この2年の間にマクラーレンの中で確固たる地位を築き上げ、チームにはなくてはならない存在になっている。
「僕は最善を尽くす。そのことを一番理解してくれているのは、エンジニアやマネージャーなど、一緒に仕事をしている人だと思う」
そうノリスは語った。
「彼らは僕が努力したこと、そして得意じゃないことに対してどれだけの時間をかけたかを知っているんだ。もちろん、僕が得意としていることもね」
「外部の人が知るのは難しい場合がある。理由が分からないとき、誰かがうまく仕事ができていないなと思う時には、その様々な視点や物事を理解するのは難しいんだ」
「去年の自分の働き方には、とても満足している。改善すべき部分はあったけど、全体としては1年目と比べてはるかに良いシーズンだった。シーズン中には、特に良い部分もいくつかあった。そのひとつが、最後のレースだったと思う」
「満足しているけど、取り組むべきこと、改善すべきことがあるのは分かっている。それは僕が成長する手助けになるし、改善を続けていくモチベーションを与えてくれるということになる」
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