ノリス、赤旗無視で3グリッド降格。”不公平”なペナルティに憤慨「何も間違ったことはしていない」
マクラーレンのランド・ノリスは、F1第6戦アゼルバイジャンGP予選で赤旗を無視したとして、3グリッド降格のペナルティを受けた。
Lando Norris, McLaren MCL35M
Mark Sutton / Motorsport Images
マクラーレンのランド・ノリスは、F1第6戦アゼルバイジャンGPの予選Q1で赤旗が出たタイミングでピットに入らなかったとして、3グリッド降格ペナルティを受けた。これにより、予選6番手だったノリスはグリッド9番手に降格。セルジオ・ペレス(レッドブル)、角田裕毅(アルファタウリ)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)のグリッドがひとつずつ繰り上がった。
予選Q1でアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)がクラッシュし、赤旗が掲示された。この時、ピットレーン入り口に近い位置にいたノリスは、ブレーキをかけてチームにピットインするべきか尋ねた。チームもピットインの指示を出したが、結果的にノリスはピットインするタイミングを逃してコントロールラインを通過。赤旗を無視してしまう形となった。
この件は審議対象となり、予選後にスチュワードはノリスやチームからの聞き取り調査を行なった他、映像証拠も確認した。通常、予選中の赤旗無視には5グリッド降格ペナルティが妥当なところだが、スチュワードはコース上の位置関係から赤旗に反応する時間が非常に短かったことを考慮し、例外的に3グリッド降格をノリスに与えたという。なおグリッド降格の他、ノリスにはライセンスペナルティポイント3点も科されている。
これに対してノリスは「何も間違ったことはしていないと思う」と話し、公平な判断だとは思えないと語った。
「難しい問題だ。僕たちのように速いスピードで走行している場合、何が最善で最も安全なのかを瞬時に判断しなければならない。僕がしたことは最も安全なことだったと思っている」
「もしかしたらピットレーンが塞がれていて、ピットレーンに入ることができなかったかもしれない。そうしたら話が違っていただろう。『なぜピットレーンに入ったんだ? やるべきではなかったな』とね」
「だから難しかった。エンジニアと『走行を止めるべきかどうか』話す時間もなかったし、自分がすべきだと思ったことは全てやった。でも最終的には、ルールはルールだ」
「ドライバーがその状況下で可能な限り最善のことをした場合には、状況によっては寛大な処置が取られることもある。3グリッド降格は決勝レースがより困難になるので、ちょっとガッカリだ。公平な判断とは思えない。でも、それが現実なんだ」
ノリスはスチュワードに対し、ドライバーが決断を下すまでの時間がごくわずかしかないことをもっと理解すべきだと主張した。
「ある種の状況では、彼らは一瞬でも、ドライバーがシートにいることがどのようなことなのかを考えるべきだ。そのスピードで何に反応しなければならないのか、物事に反応するために必要な時間はどのくらいなのか、などを考えるべきだ」
「叱責などの処分は正しいと思う。でももう少し理解を深めて、ドライバーやチームにとって何が本当に公平なのか、何が間違っていたのかを少し考え直してみることも必要だ」
「僕は誰も危険な目にあわせていない。どちらかというと、ピットインするかしないかという点でより安全な選択肢を選んだんだ。さらに悪いことに、この件でライセンスにペナルティポイント3点が科されるのはおかしい。危険なことは何もしていないんだから」
「そんなことで日曜日を台無しにしてはいけない。僕の考えではそれは良くない判断だし、不公平なペナルティ、不公平な裁定だ。でもそれは仕方のないことで、僕には何もできない」
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