明日は我が身。ノリス、マクラーレン放出のリカルドに同情ナシ「他人を心配している余裕なんてない」
ランド・ノリスは、マクラーレンで苦戦の末に放出が決まったダニエル・リカルドについて同情はしていないと語った。
写真:: Carl Bingham / Motorsport Images
マクラーレンは、苦戦が続いたダニエル・リカルドを今季限りで放出すると発表。1年半に渡りチームメイトとして戦ってきたランド・ノリスは、リカルドの苦戦を認めながらも、自身は同情する立場にはないと語った。
今季のマシンも当初は自身のドライビングスタイルには合っていなかったと主張するノリス。高いパフォーマンスを引き出すためにスタイルを変える必要があったと明かす一方で、リカルドとのパフォーマンス差は今季に入りさらに顕著になった。
ノリスは、情報を共有することでリカルドを苦境から引き出そうとしたと語るものの、結局のところ、チームメイトへの手助けは自分の役割ではないと強調している。
今季マシン『MCL36』のドライビングがトリッキーであることを鑑みると、リカルドの苦戦には同情するかと尋ねられたノリスは、次のように語り、自身の立場を明確にした。
「こう言いたくないけど、ノーと言うべきだろうね」
「そう言ったら、みんなに嫌われるかもしれないけどね」
「このマシンで、あるいは別のチームで将来的にそういう状況に陥る可能性もあるから、(イエスと言うのは)難しいことだ」
「でも、将来的に矛盾することは絶対にしたくない。僕はただ、自分のドライビングと仕事に集中する必要がある。他の人のことを心配するのは僕の仕事じゃない」
「僕はドライビングコーチでもないし、そういうことで手助けをするためF1にいるんじゃない。僕は自分のベストを尽くすためにここにいる。ただそれだけだよ」
「実際はそうじゃないのに、手助けをしたり、あれこれ説明したり、他のこともやるのが僕の仕事だと期待されるのは、難しいよ」
「僕も数年間、良いパフォーマンスを発揮できなければ、F1でのキャリアやドライビングが終わる可能性もあるんだ」
「ほとんどの部分で、僕は自分自身のことに集中する必要がある。どのドライバーであれ、自分の置かれたシナリオに適応しなきゃいけないし、僕もそうする必要がある」
Lando Norris, McLaren MCL36
Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images
そう語るものの、ノリスはMCL36のドライビングが簡単ではないことを強調している。
「飛び乗ったら、流れに乗って思い通りのパフォーマンスが出るというマシンじゃないんだ」とノリスは続ける。
「今年初めのプレシーズンテストなどでは、ダニエルが僕よりも良いパフォーマンスを見せていた。僕よりも自然に、思い通りにマシンを走らせることができているように見えたんだ」
「そして僕は、この3年間慣れ親しんできたドライビングスタイルとは違う、新しいモノを学び直したんだ。僕も彼も、順応していく必要があったんだよ」
「ただ、グリッド上のどのドライバーに対しても同じように、良い仕事ができなかったからといって、同情する必要はないと思っているよ」
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