今年のマクラーレンは難しい……ノリス、苦戦中リカルドに理解「僕も彼と変わらない」
マクラーレンのランド・ノリスは、チームメイトのダニエル・リカルドがMCL36への適応に苦労している理由について「理解できる」と語っており、マクラーレンでの経験が長い自分でも苦労したと説明している。
Daniel Ricciardo, McLaren MCL36
Steven Tee / Motorsport Images
マクラーレンからF1に参戦しているダニエル・リカルドは、2022年はかなり厳しいシーズンとなっており、これまでの10レースでの獲得ポイントは15。チームメイトのランド・ノリスは、僚友の苦戦する状況にについて「理解できる」と話した。
リカルドは2021年にマクラーレンに加入すると、在籍1年目にもかかわらずイタリアGPではチームに久々の優勝をもたらした。しかしレギュレーションが大変更された今年はマシンへの適応に苦戦しており、58ポイントを獲得しているノリスに大きく差をつけられてしまっている。
「いくつかの点では理解できるよ」
リカルドの苦戦について訊かれたノリスはそう答えると、さらに次のように続けた。
「というのも、僕もマクラーレンのクルマは、走らせるのが難しいと感じているからね」
「過去数年間、カルロス(サインツJr./元チームメイト)も言っていたけど、僕らが持ち越してきていた特徴だと思う。とても特殊で他に無いモノなんだ」
「必要とされるドライビングスタイルは、学んで成長できるようなものではない。適応することが必要なんだ」
「昨年も色々なことがあったと思う。ブレーキを踏みたくないコーナーでブレーキを踏み、他のコーナーではその反対のことをしなくちゃならないといった感じなんだ。それに適応するのは簡単なことじゃないよ」
「ひとつひとつのコーナーでどうドライビングするか、それが明確じゃないんだ」
Lando Norris, McLaren
Photo by: Glenn Dunbar / Motorsport Images
ノリスは、マシンへの適応は簡単なモノではなかったと語る。
「僕も彼と変わらないよ」
「特に今年はそうだ。今年のマシンはかなり変化があったからね。昨年までの特性がどこかへ行ってしまって、別の特性が現れている。それで自分のドライビングスタイルを変える必要があった」
「適応する必要があったんだ。僕がこのマシンに詳しいのはマクラーレンで4年やってきたからだけじゃないよ。シーズン序盤はおそらくダニエルが最初のテストで苦戦していた以上に、適応に苦しんでいたと思う」
「だから(リカルドの苦戦について)、その一部は理解できる」
ノリスはできることなら苦しい状況の続くチームメイトを助けたいとも語っている。
「僕らは常に互いのデータを確認しているし、いつも質問をぶつけ合っているんだ。どうやっているか質問するなんて、あまりやりたくないことかもしれない。でも僕らはできるだけ、互いを助け合っている」
「彼が上手くやっていることは、まだたくさんある。僕は彼から依然として学んでいるし、彼も僕の方からセットアップや何やらを学んでいるんだ」
「僕のマシンへの感じ方などを彼が知りたいと思って尋ねてくれたらハッピーだ。でも僕の感じ方は、全てが彼に伝わるわけじゃない。僕らのドライビングスタイルは少し違っているしね」
「僕はマシンの不安定さや、フロントが押される感覚を気にしていないんだ。でも彼はより安定した、そしてアンダーステアな特性を好んでいるようだ」
「僕はこうやっている、ああしろこうしろ……というほど簡単じゃない。逆に、僕も彼がやっていることをやってみたりする。損をするわけじゃないし、僕らはできるだけ助け合っているんだ」
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