予選2番手! マクラーレンのノリス大躍進「勝つチャンスがあれば間違いなく挑む」……一方で現実的な見方も?
マクラーレンのランド・ノリスは、F1オーストリアGPの決勝で可能であればレッドブルのマックス・フェルスタッペンに挑むをしながらも、自らのチームの実力についてはまだ現実的なままだ。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
F1オーストリアGPで2番グリッドを獲得したマクラーレンのランド・ノリスは、ポールポジションからスタートするマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を攻撃するチャンスが訪れれば、間違いなく挑んでいくと誓った。
ノリスはレッドブルリンクで行なわれているオーストリアGPの予選で、2番グリッドを獲得。ポールポジションのフェルスタッペンを、僅か0.048秒差まで追い詰めた。
1週間前に同じサーキットで行なわれたF1シュタイアーマルクGPでも、ノリスは3番グリッドと好位置からスタート。しかし、後方からスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル)やバルテリ・ボッタス(メルセデス)に厳しいディフェンスを仕掛けることなく、先行されてしまった。
結局ノリスの最終順位は5位。レッドブルとメルセデスの2チームが抜きん出ている現状を考えれば、上位にトラブルが発生しなかった場合にはマクラーレンにとって望みうる最高の結果だと言えるだろう。
ノリスは今回も5位が目標になると語りつつも、先週よりもマクラーレンは一歩前進しており、優勝を狙える可能性が訪れれば、そのチャンスを逃さないと語った。
「僕らは最善を尽くすし、一歩前を目指すつもりだ。そして、正しい方向に進みたいと思う。先週末は完全に近いところにいたわけじゃなかったけど、今では少しばかり前進できている。だからネガティブにはなりすぎたくはない。楽観的になりたいと思っている」
「とはいえ現実的にも考えていて、非常に厳しいレースになることは分かっている。僕らは全ての可能性を最大化できる、最高のポジションにいる。もし首位に立つチャンスがあれば、マックスに戦いを挑んで、それを狙うということをするだろうね」
「僕はまだレースをしているんだ。だからできる限りのことをしたい。でも、僕はこのチームにとって何が最善か、自分に最善なモノは何か、そして僕らがどの立ち位置なのかということは分かっている。悲しいことだけど、明日のレースではそれと対峙することになる」
ノリスはフェルスタッペンと僅差で予選アタックを終えたが、もう一度アタックをやり直すことができたとしても、フェルスタッペンのタイムを超えてポールポジションを獲得できたはずだとは考えていないようだ。
「もちろん、どんな時でももっと改善できるものだ。マックスも同じことを言うと思う。間違いなくね」
そうノリスは説明する。
「もっとタイムを縮めるのは難しい。だって少しコーナーをワイドに走ったら、簡単にラップタイムを抹消されてしまうからね」
「そしてコースの最後のふたつのコーナー(ターン9とターン10)では、他の部分と比較してかなり改善できたと思う。それは、どれだけリスクを冒したか、それに対する”報酬”のようなモノだと思う。僕はかなりリスクを冒したんだ。それでこのポジションに辿り着くことができた」
「でももっと多くのアタックチャンスとか、別のタイミングがあったとしても、必ずしもこれ以上改善できたとは思わない」
「ここが僕らのポジションだ。シーズンを通じて、レッドブルやメルセデスと比べて十分なマシンがないことは分かっている。僕らは良い仕事をしたけど、先週末の彼らの速さを考えれば、僕らは多くの部分で苦労するのは明らかだと思う」
「マシンは彼らが持っているモノほどは速くない。彼らと比較すれば、できることは限られている。そんな中で、僕は最大限の結果を予選で示した。これが僕にできる全てだと思う」
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