ペドロサのワイルドカード参戦をKTM喜ぶ「彼がレースをしたいと言ったことは大きな褒め言葉」
KTMモータースポーツ代表のピット・ベイラーはテストライダーを務めるダニ・ペドロサがワイルドカード参戦をすることはKTMとバイクにとって“大きな褒め言葉”と語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2018年シーズンをもって現役を引退したダニ・ペドロサ。その後はKTMのテストライダーとして、2021年シーズンまでの契約を交わしている。
これまで31回の優勝経験があるペドロサは当初、ワイルドカードとしてレースに出場することに消極的だった。しかし今週末に開催される第10戦スティリアGPにワイルドカード参戦。2018年シーズン最終戦バレンシアGP以来初めてレースに復帰する。
彼は、スティリアGP初日のフリー走行1回目は11番手タイムを記録。ウエットコンディションとなったフリー走行2回目は、21番手となっている。
ペドロサは125ccクラスでHRCライダーとなって以来、レースキャリアではホンダのマシンだけに乗ってきた。そのため今回のワイルドカード参戦は、ペドロサにとって初となるホンダ以外のマシンに乗るMotoGPのレースとなる。
KTMモータースポーツ代表のピット・ベイラーはMotorsport.comドイツ版に対し、ペドロサのワイルドカード参戦がどのように実現したのかについて語った。
「テストをする中でバイクが良くなるほど、彼がレースについて話すことが多くなった」
「彼は常に、次の来シーズンに向けてのバイクの開発に取り組んでいる」
「そして彼は、バイクが自分に合ったものなら、またレースがしたいと言った。レースは私たちにとって、最終テストでもある」
「ダニがエンジニアたちと、バイクの開発方法について非常に良いコミュニケーションをとっていることは証明されている」
「だが私たちは『ダニ・ペドロサ』に合うバイクを開発している訳ではない。彼の仕事は若いライダーたちのためのバイクを開発することだ。ダニは彼らがどのようにバイクに乗るのかを考え、分析している」
「我々のテストライダーであるダニは素晴らしい特性を持つ。彼は自分のラップタイムを常に気にしたりはしないのだ」
「彼は突然、テストをしている時にレースのように感じたと言った。そのことは私からすると、チームとバイクにとって大きな褒め言葉だ」
「ダニは準備ができていて、バイクには競争力がある。レースはどんな時も、比較するのに最良の機会なのだ」
ペドロサはKTMがレースで優勝できるポジションに押し上げることに尽力してきた。その結果KTMは、この5年間では4度の勝利を収めている。
KTMは今週末開催されている第10戦スティリアGPでテストライダーとして乗るペドロサのバイクはレギュラー参戦ライダーのバイクのポテンシャルに比べて85%の出来だという。その主な違いはシャシーの細かい変更点とサスペンションの詳細にあるようだ。
ペドロサは当初、9月に行なわれる第14戦サンマリノGPにワイルドカード参戦することを考えていたようだ。ベイラーはこのことについて否定はせず、もしペドロサがミサノでもレースがしたいのであれば、KTMとしては喜んで受け入れると述べた。
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