ベッテル加入ならシートを失う? ペレスに早くも他チームからアプローチ
レーシングポイントのセルジオ・ペレスは、2021年からアストンマーチンと名称を変えるチームにセバスチャン・ベッテルが加入するという噂が出た後、ライバルチームから早速アプローチがあったと明かした。
Sergio Perez, Racing Point
Glenn Dunbar / Motorsport Images
今季限りでフェラーリを離脱することになったセバスチャン・ベッテル。彼の来季以降の去就については大いに注目を集めてきたが、最近になって、レーシングポイント(来季からアストンマーチンと名称変更)に加入するのではないかとの噂が広がりつつある。motorsport.comの取材によれば、ベッテルとレーシングポイントは、2021年の契約について、頻繁に話し合いを行なっているようだ。
もしこの噂通り、ベッテルがレーシングポイントに加入することになれば、現在同チームのドライバーを務めるセルジオ・ペレスかランス・ストロールのどちらかを押し出すということになる。しかしいずれのドライバーも、チームと長期契約を結んでいる。
レーシングポイントのオーナーを務めているのは、カナダの大富豪であるローレンス・ストロール。つまりランス・ストロールの父親であり、来季息子のシートを奪うとは考えにくい。そういう意味では、ペレスの方が分が悪いと言えそうだ。
ペレスはフォースインディア時代の2014年に現在のチームに加入。昨年には、レーシングポイントと3年間の長期契約を結んだ。また、メキシコのテレメックスを通じて、巨額のスポンサー資金をチームにもたらしてきた。
ハンガリーGP開幕直前の木曜日、ペレスは来季以降もレーシングポイントとの契約を交わしていると繰り返し述べたものの、ベッテル加入のニュースが流れて以来、他のF1チームから早速アプローチを受けたと明かした。
「F1では、レースに参加できるかどうかは、レースをスタートするまで分からない」
来季もレーシングポイントに残っていると100%断言できるかと尋ねられたペレスは、そう語った。
「それが現実だ。そして僕は、契約を結んでいることを理解している」
「先週の間に噂が出て、パドック内のあるチームから実際に連絡をもらった。そのチーム名を明かすつもりはないけどね。他のカテゴリーのチームからも、いくつか連絡をもらった。僕らは契約を交わしているんだけど……それはかなり驚きだった」
「現時点では、噂があるというだけだ。僕の方からは、契約を結んでいるということ以外に付け加えることはない」
なおレーシングポイントは、ペレスとの契約を早期に解除するオプションを持っていると言われている。そしてもしこれを実行するには、7月31日までに決断しなければならないようだ。
まだ開幕したばかりだというにもかかわらず、来季のF1のドライバーラインアップは、続々と決まりつつある。フェラーリ、ルノー、マクラーレン、ウイリアムズは、すでに来季のラインアップを確定。ペレスが移籍するとなれば、ハースもしくはアルファロメオが、現実的な選択肢だろうと考えられる。
ペレスは、長期的な契約を結んでいるにもかかわらず、今回のような噂が浮上していることについては、不満というよりも「このゲームの一部」だと考えているようだ。
「チームは良い一歩を踏み出したと思う。そして、チームのドライバー候補としてビッグネームの名が挙がるのは、良いコトだ。それは、僕らが良い仕事を続けてきて、そして前進しているということを意味している」
そうペレスは語った。
「チームはおそらく、それを誇りに思うべきだろう」
「それ以外の部分はどうだろうね? 僕はF1にもう10年もいるから、そういうことに慣れている」
ペレスのチームメイトであるストロールは、チームに残ることは”決定済み”である、ベッテルが加入したとしても、自分がシートを失うことになるとは考えていないと語った。また、レーシングポイントが今年好調なスタートを切ったことを考えると、そういう噂が出ることは予想していたという。
「それが、僕が考えるF1サーカスの一部だ。でもそれは、ドライバー移籍に関するくだらない噂のひとつだ。予想できたことだよ」
そうストロールは語った。
「それらは全て、面白いことのひとつだ。通常のことだと思う。今、僕らは本当に競争力があるように見えるし、いろんな話題が出てくると思う」
「僕らは、何が起きるかをただ見守らなければいけないだろう」
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