「フェルスタッペンの存在が僕のレベルを引き上げた」ペレス、レッドブル加入1年目は”満足”
レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスは、チームメイトであり、2021年のF1ドライバーズチャンピオンに輝いたマックス・フェルスタッペンの存在が、自身のレベルを引き上げるのに大いに役に立ったと語る。
Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B, Sergio Perez, Red Bull Racing RB16B
Zak Mauger / Motorsport Images
2021年にレッドブルに加入したセルジオ・ペレスは、チームメイトのマックス・フェルスタッペンがいたことで、自分のレベルを引き上げるのに役立ったと語った。
ペレスは2014年にフォースインディアに加入し、以後チーム名称はレーシングポイントに変わったものの、長年同チームに在籍してきた。そんな”住み慣れた家”を2020年で離れることが決まり、彼にとっての新天地となったのが、トップチームのレッドブルだった。
ペレスはレッドブルのRB16Bを乗りこなすのに苦しんだが、徐々にマシンにも慣れ、乱戦となったアゼルバイジャンGPでチーム加入後初優勝(自身2勝目)を記録。後半には上位争いの常連となり、190ポイントを獲得してランキング4位でシーズンを終えた。ただ、チャンピオンに輝いたチームメイトのフェルスタッペンには、205.5ポイントもの差をつけられてしまった。
ただその点差以上に、活躍するシーンも目立った。前述のアゼルバイジャンGPでの勝利もそのひとつだが、特に最終戦アブダビGPでは、メルセデスのルイス・ハミルトンを”鬼ブロック”し、フェルスタッペンとの差を縮めさせた。これが、最終的にフェルスタッペンのチャンピオン獲得に繋がったと言っても過言ではない。
フェルスタッペンはこのペレスのサポートについて「伝説的な走りだね」と無線で語った。
「非常に激しいシーズンだった」
ペレスはmotorsport.comのインタビューに応えた際、今シーズンをそうひと言で要約した。
「とても集中していた。多くの仕事が舞台裏で行なわれ、多くのプレッシャーがかかっていた」
「レッドブル・レーシングのドライバーを務めていると、常にプレッシャーがかかり、誰もが注目するんだ。そしてやっていることもね。そしてレッドブルのドライバーには、極めて厳しい目が向けられる」
「それは簡単なことじゃなかったけど、そのことにより、僕は別のレベルに引き上げられたと思う。そしてチームメイトとしてマックスがいることは、本当に新しいレベルに押し上げてくれた。僕は、僕の今のキャリアを楽しんでいるし、とても満足している。そのことが最も重要なんだ」
ペレスはフェルスタッペンについて、どんな部分でも強さを持っていると評価する。
「彼は本当に素晴らしい。本当にマシンと一体になっているんだ。予選でも素晴らしいし、レースでも本当に素晴らしいんだ」
そうペレスは語った。
「彼は完成度が非常に高く、豊富な経験も持っている。今年の彼は、伝説的なシーズンを過ごしたと思う。とても印象的で、賞賛すべきだと思う。彼は、本当にクルマと一体なんだ」
ペレスは自身の2021年について「一貫性に欠けていた」と認め、2022年にはさらにレベルを引き上げなければいけないと語った。
「いるべきポジションではない所を走っている時もあった……僕に欠けていた主なモノは、マシンとの一貫性を常に保つことができなかったということだと思う」
そうペレスは語った。
「来年に向け、僕の状態を引き上げていく必要がある。そして、僕ら全員で前進していけることを願っている」
フェルスタッペンがタイトルを獲得したことは、自分にとっても大きな意味のあることだと、ペレスは語る。
「正直に言って、マックスはチーム加入当初から、僕にとっては素晴らしいチームメイトだった。そしてチームも、僕にとっては素晴らしいモノだった。そして僕は、チームメイトをサポートしなければいけないという立場にいた」
「チームの全員に、本当に満足している。確かに最終戦の結果(パワーユニットの異常によりレース終盤にリタイア)は残念だったし、コンストラクターズタイトルを獲得することもできなかった。でも、最後はほんのわずかの差だったと思う。しかも、色々なところでいくつかの不運もあった。でも、来年が楽しみだよ」
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