初の中国人F1ドライバー、周冠宇への批判は”不当”。F2で競い合うピアストリ断言
アルファロメオのドライバーとなる周冠宇への批判について、F2で競い合ってきたオスカー・ピアストリは不当だと語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
2022年にアルファロメオからF1にデビューする周冠宇と、同じアルピーヌ育成ドライバーとしてFIA F2で競い合ってきたオスカー・ピアストリは、周への批判は”不当”だと語った。
現在、F2のポイントリーダーに立っているピアストリは、来季に向けて唯一ラインアップが確定していなかったアルファロメオからF1デビューする可能性が噂されていたが、結局はそのシートを周が獲得し、中国人初のF1ドライバー誕生が決まった。
周の加入によってシートを失い、チームを離れることになったアントニオ・ジョビナッツィは「財政面が交渉材料となった場合、F1はあまりにも冷酷になる」と、ソーシャルメディアに投稿。周がアルファロメオにもたらす中国マネーが、自らのシート喪失の原因になったと示唆した。
一方で、周について訊かれたピアストリは、批判を受けている彼を擁護した。
ピアストリと周は、共にアルピーヌ・アカデミーの一員であり、今季はF2でタイトルを争ってきた。サウジアラビアとアブダビでの2ラウンドを残し、ピアストリが周に対して36ポイントのリードを築き、ランキング首位に立っている。
来季アルピーヌF1のリザーブドライバーとなるピアストリは、アルピーヌに帯同していたカタールGPで次のように語った。
「彼がソーシャルメディアなどで否定的な意見を受けているのは明らかだけど、そのほとんどは正直言ってかなり不当なものだと思う」
「彼が経済的な支援を受けていることは分かっているけど、成績が伴っていないわけじゃないんだ」
「彼は(F2の)ランキング2番手で、僕と同じ数だけ勝利している。今季前半はランキングをリードしていたんだ。全く結果を出せずに、その座を掴んだわけじゃない」
「バルテリ(ボッタス/来季アルファロメオに移籍)との対戦は、彼にとって厳しいものになると思う。とても強力なチームメイトになるだろう」
「でも、彼がどんな走りを見せてくれるのか楽しみだし、かなり良い仕事をしてくれると思う」
周はアルファロメオ加入に伴い、アルピーヌとの繋がりが断たれることになると見られており、そうなればピアストリが最もF1に近いアルピーヌ育成ドライバーとなる。
「それは確かに、別の見方だと思う」と、ピアストリは認めた。
「アルピーヌのように、自動車メーカーでもあるビッグチームは、金銭面があまり大きなファクターにならないことを願いたいね」
「今後、それがどれほどの意味を持ってくるかは分からないけど、ある意味で周がいなくなったのは、僕にとって少し良かったのかもしれない」
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