ポルシェ、時間ギリギリでの”プラス1周”は計画通り。完璧なレース管理で掴んだFE初勝利
フォーミュラE第3戦で優勝したパスカル・ウェーレイン(ポルシェ)は、当初から他チームよりも周回数が1周多い想定でレースを戦っていたようだ。
写真:: motosport.com
フォーミュラE第3戦のメキシコシティePrixは、ポルシェ勢が抜群のレースマネジメントで他の追随を許さず、ワンツーフィニッシュ。パスカル・ウェーレインが初勝利を飾った。
ポールポジションのウェーレインは、レース序盤はポジションを落とす場面もあったものの、レース後半にチームメイトのアンドレ・ロッテラーと共に隊列から抜け出し、盤石のワンツー体制を築いた。
ハイペースを続けたウェーレインは、レース残り時間2秒のところで38周目を終え、コントロールラインを通過。フォーミュラEは45分プラス1周のレースであり、ウェーレインが時間ギリギリで38周目を終えたことで、レースの周回数は39プラス1周となった。
一部のチームはそれよりも1周短い39周のレースを想定していたようで、ファイナルラップには使用可能なエネルギーが少なくなり、スローダウンを強いられていたが、ポルシェ勢は難なく40周を走りきった。
ウェーレインは、レース序盤は順位を犠牲にしてでもエネルギーをセーブし、エドアルド・モルタラ(ベンチュリ)をパスしてトップを奪還した後は、より速く、1周でも多く走ることが目標だったと明かした。
「最終的には、とてもギリギリだった。1秒か2秒の差だった」
ウェーレインは残り時間がゼロとなる間際のラップをそう振り返った。
「僕たちは周りのクルマよりエネルギーがあって、ペースも良かったことが分かっていたんだ」
「何も問題はないから、効率に集中して40周のレースにすることを狙うべきだと連絡があったんだ」
あえてペースを落とし、レースを39周にするということは考えたのかという質問に対し、ウェーレインはチームとして当初の戦略で勝つことができると証明したかったのだと答えた。
「いや、僕たちは常に40周をターゲットにしていた」
「最終的には、僕たちが安全な立場にいたことが最も重要だったんだ。僕たちは危険な状態ではなかった。それでも、40周のレースで勝てるということを示したかったんだ」
チームメイトのロッテラーも、ポルシェが正しい戦略を選択したことに同意し、レース序盤に耐える価値があったと感じている。
「僕たちは最初から正しい戦略を選択したと思う」
「それが、序盤は僕たちがあまり強くなかった理由だ。僕たちは冷静に目標に向かって進んでいった。そして、最終的にああいうことが起きたんだ」
「そして今日、僕らがチャンピオンシップをちゃんと戦えると証明できたと思う。チームのみんなは今日をとても喜んでいる」
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