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クアルタラロ、“3秒タイム加算ペナルティ”で6位に降格。安全装備装着義務違反

ヤマハのファビオ・クアルタラロは、MotoGP第7戦カタルニア決勝レースでライダースーツのファスナーを開いて走行した件でタイム加算ペナルティが決定。6位に降格となった。

Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing MotoGP

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGP第7戦カタルニアGPでは、KTMのミゲル・オリベイラが今季初優勝を果たした裏で、ヤマハのファビオ・クアルタラロがタイム加算ペナルティによって表彰台を失った。

 クアルタラロはオリベイラとの争いの末、レースを3番手でフィニッシュ。しかし終盤にコースのショートカットがあったため、3秒のタイム加算ペナルティが決定。これによりポジションをひとつ下げて4位という結果となっていた。

 しかしクアルタラロにはその後さらなる3秒加算ペナルティが科され、最終的に6位まで降格することとなった。

 このペナルティは残り5周というタイミングで、クアルタラロのライダースーツのファスナーが開いており、更に胸部プロテクターが外れた状態での走行を行なったことに対するものだ。

 レギュレーションではライダーは装備の適切な装着を求められており、今回のクアルタラロの行動はこれに違反するものだと、レース後にスチュワードパネルが判断を下した。

 このふたつ目の3秒間のタイム加算ペナルティにより、クアルタラロは4位から6位へと順位をダウン。ポイントランキング首位を走るクアルタラロだが、2番手のヨハン・ザルコ(プラマック)との差は14ポイントに縮まった。

 なおクアルタラロはライダースーツが開いてしまった理由については語っておらず、今後アルパインスターズによる調査を待つということだ。

 走行中にプロテクターを“脱ぎ捨てた”ことについては、スズキのジョアン・ミルを始めとして他ライダーを危険に晒す行為であり、黒旗が出されるべきだったという批判もある。

 クアルタラロはそうしたコメントやペナルティを求める声に対し、不満を隠しておらず、SNSで次のように語っている。

「さらなるペナルティが必要だと不満を言っていた人全員に、おめでとうと言わせて欲しい」

「僕は誰も危険に晒していないし、このことで僕はライディングが大変な状況だった」

「でも一部の人の“真の顔”を見ることが出来て良かったよ。この厳しい瞬間に僕を支えて助けてくれるすべての人にありがとうと言いたい。また次のレースで会おう」

 

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