”マルケス復帰”はタイトル争いのジョーカー? 「ドゥカティのプランを破壊してくれれば」と期待するクアルタラロ
ファビオ・クアルタラロは”マルク・マルケスの復帰”が、タイトルを争うドゥカティの計画を破壊する可能性があると期待している。
写真:: Dorna
MotoGP2022年シーズンのタイトル争いはファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がリードしている。彼は最近のレースでドゥカティ陣営との争いが続いているが、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が復帰を果たせば、ドゥカティの計画に狂いが生じるかもしれないと期待している。
13戦を終えた現時点で、クアルタラロはランキング2番手のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)に32ポイント差、3番手のフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)に44ポイント差と築いている。
最近のレースではバニャイヤが連勝を挙げており、さらにクアルタラロはドゥカティ陣営のライダーとのバトルも多い。そんな状況を、マルク・マルケスが破壊できる可能性があると彼は期待している。
今年5月に、2020年に骨折を負った右腕上腕骨の4度目の手術を受けたマルケスは、順調に回復が進み、サンマリノGP後の公式テストで久しぶりにMotoGPバイクを走らせると見られている。
マルケス本人も年内復帰の願望を隠していないが、クアルタラロはチャンピオン争いにおける“トリックスター”として、マルケス復帰が叶うことを期待している。
「彼がすぐに戻ってきて僕らのために戦い、赤いバイクたちの計画をちょっとでも破壊してくればいいね」
マルケス復帰の可能性について聞かれたクアルタラロは、そう答えた。
「でも彼の復帰自体が素晴らしいことだと思う」
「彼は先週身体の状態をテストして、ポジティブだったみたいだからここに居るわけだ。だから2日間のテストで、将来のレースのポテンシャルについても、明確なアイデアを持っているだろう」
クアルタラロのタイトル争いのライバルのひとりであるバニャイヤは、サンマリノGPのFP1で他ライダーの走行を妨害したとして、3グリッド降格のペナルティを受けた。
ライバルへのペナルティに関して、クアルタラロは当然チャンスだと捉えており、差を縮められないように活かしたいと語った。
「もちろん、それ(ペナルティ)は利用していかないとね」
「結局のところ、僕らは使えるもの全てからアドバンテージを得ていくことが求められているんだ」
「彼にとっては言うまでもなく残念なことだろうけど、僕らにとっては良いことだからね。彼のペナルティを活かして、さらにベストを尽くしていくことが必要だろう」
なおクアルタラロは初日総合タイムでは5番手。バニャイヤには先んじているが、ドゥカティ陣営がトップ4を占めている状況だ。クアルタラロはFP2でのアタックについては、フロントタイヤがアタックに適した状態ではなかったと語っている。
「結構良かったよ」
「最後のタイムアタックは残念だった。ミスはしていないけど、タイヤの準備が整っていなかったんだ」
「それもあって、大きなタイム更新はできなかった。でもグリップの具合にはかなり満足している」
「15か16周したタイヤで、ミディアムタイヤでのアタックと同じタイムが出せた。だからすごく良い感じだ」
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