クアルタラロ、バイクの進歩は期待に届かず「ヤマハはパワーを見つけられていない」
ヤマハのファビオ・クアルタラロは、2022年最初のプレシーズンテストを終えて、バイクの進歩について「ハッピーではない」と語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで、2022年シーズン最初のMotoGP公式テストが行なわれた。各メーカーが冬の間に取り組んできた開発の成果を、ライダーたちが試す最初の機会だ。
2021年のチャンピオンであるヤマハのファビオ・クアルタラロは、トップから0.182秒遅れの総合7番手で2日間のテストを終えた。
彼は初日の走行を終えた時点で、ヤマハのマシンが11月のヘレステストからあまり進歩していないことを認め、トップスピード不足を解消するためのパワーアップが望めないことを覚悟していた。
そして2日目の走行終了後、クアルタラロは再び「ハッピーではない」と認めながらも、この状況に落ち込まないよう、フロントエンドなどマシンの長所に集中しなければならないとも語った。
「期待と比べると、ハッピーとは言えない」
「でも自分のフィーリングやライディング、自分自身に関してこのテストで見えてきたことについてはハッピーだった。だからアップダウンがあったんだ」
「結局のところ、前にも言ったように『ああ、がっかりだ。もっといいものを期待していたのに』というようなことを、あまり心の中で思わないようにすることが大切だと思う」
「僕は気にしない。僕が好きなのは、レッドゾーンに自分を置くことなんだ。100%の力を出し切ったと言えるのが好きなんだ。それだけが僕の望みだし、自分たちはそれを実現できていると思う」
クアルタラロは、他のチームが2歩前進したのに対し、ヤマハは2021年から”おそらく半歩”しかパッケージを改善できていないと感じているという。
また彼は、ヤマハが積極的にパワーアップを目指しているわけではないのではないかという指摘に反論し、ただ単にさらなるパワーを見つけられていないのだと語った。また、開幕戦カタールGPでエンジン開発が凍結されるまでにテストしていないアップグレードを投入し、レースをする可能性はないため、状況を改善する時間もないと考えている。
ヤマハ最大の弱点を修正する時間はあるのかと訊かれ、クアルタラロは「いや、本当に改善しなければならない領域には何も計画がないんだ」とmotorsport.comに答えた。
「だからこれは問題ではなく、分かっていることなんだ。たとえそれがあったとしても、(次回のテストが行なわれる)マンダリカには届かないから、テストする時間はないだろう。確信が持てないモノでカタールGPに出るつもりはない」
「だから今日のマシン、または少し改良したマシンをカタールで使うことになる」
「ヤマハもそれ(さらなる馬力)を探しているけど、ヤマハのゾーンにはもう”馬”がいないのかもしれない!」
「でも結局のところ、誰もが限界ぎりぎりのところで勝負していて、もう少しパワーアップできるメーカーがあったとしても、残念ながら僕たちはそうではないんだ」
「だから、ヤマハがそのエリアに取り組んでいないというわけではなく、それを見つけられていないのだと思う」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments