予選8番手クアルタラロ「何が起こっているのかわからない」と抜け出せない苦戦に困惑
MotoGP王者ファビオ・クアルタラロはMotoGP最終戦バレンシアGPの予選を8番手で終了。厳しいレースウィークを送っているが、苦戦の理由が分からないと語っている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2021年MotoGP王者となったヤマハのファビオ・クアルタラロ。第16戦エミリア・ロマーニャGPでシーズン最終戦を待たずしてタイトル獲得を決めたものの、その後は王者としての強さを示すことができていない。
第17戦アルガルヴェGPでは今シーズン初の転倒を喫しレースを途中でリタイヤ。その悪い流れは最終戦バレンシアGPでも続いている。
初日の走行を総合11番手で終えた後、クアルタラロは現在の状況を完全に見失っていると認めていた。
2日目のFP4では調子を取り戻したかのようにも見えたが、その後に行なわれた予選では苦戦。2019年にポールポジションを獲得した時の自身のタイムから、コンマ6秒以上遅い8番手で終えた。
motorsport.comから前戦と同じ問題に悩まされているのかを尋ねられたクアルタラロは、以下のように答えた。
「前戦のFP4ではミスをしてしまったが、今回の予選ではこの状況を変えようと、色々試したが機能しなかった、という話だ」
「今日(2日目)のFP4は非常に上手くいった。ただ正直に言って今の状況は悪い。トラックコンディションが理由なのかどうかは分からないけど、2年前は1分29秒台に(タイムが)入っていたんだ」
「フランコ(モルビデリ/ヤマハ)は昨年、確か1分30秒台を記録していたと思うけど、今回はふたりともそれよりもコンマ7秒も遅い」
「だからこの状況は嬉しくないね。それに何故苦戦しているのかも理解したい」
「今日はハードタイヤでのブレーキングが柔らかすぎた。状況を理解するのは難しいけど、なぜ今日あんなにフィーリングが悪かったのか知りたい」
またクアルタラロはフロントタイヤのフィーリングがなく、当てにできない状況でプッシュしなければならず、予選はまるでポールポジションに挑戦するようなラップだったと付け加えた。
「FP3からFP4にかけてフロントタイヤをハードに変更したことでフィーリングは良くなったけど、予選ではフロントの感触がなく、あてにできなかった。そのためコーナリングがとても悪かったんだ」
「良いラップをこなすことはできなかったけど、2周目には1分30秒6を記録した。それでもまるでポールポジションを狙っているかのような走りをしなくちゃならなかった」
「何が起こったのか分からないことは不思議だし、残念だ。明日(決勝)は長いレースになる。まだ十分に速くないから、しっかりと理解しなければならない」
予選ではホルヘ・マルティン(プラマック)がポールポジションを獲得。フロントロウはドゥカティ・デスモセデチGPによる独占状態となり、トップ5中4台をドゥカティが占める圧倒的な速さを見せつけた。
このことについてクアルタラロは次のように述べた。
「ドゥカティ向きではないコースで上位5番手以内に4人もドゥカティのライダーがいるということは、今はドゥカティ向けコースになっているんじゃないかな」
「彼らは皆本当に速い。でも2年前には僕らがポールポジションを獲ったし、1分30秒台前半で走っていた。でも今は、1分30秒台ですら悪夢のようだ」
「何が起こっているのか把握しなければいけないし、多くのことを見逃していると思う」
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