レーシングポイント、アストンマーチンとの“Win-Win”な提携プランを明かす
レーシングポイントのチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、2021年からのアストンマーチンとの提携は“真の統合”であり、双方に利益をもたらすだろうと語った。
Lance Stroll, Racing Point RP20
Glenn Dunbar / Motorsport Images
レーシングポイントは2021年からアストンマーチンと提携し、チーム名称も“アストンマーチン”へと変更される。これは、レーシングポイントの共同オーナーであるローレンス・ストロールがアストンマーチンの大株主となったことに端を発するものだ。
レーシングポイントのチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーは、チームがアストンマーチンと技術的な専門知識を共有する計画があると語った。
「(アストンマーチンとの提携は)素晴らしいものになるはずだ」とサフナウアーは語った。
「まさに“Win-Win”の関係だ。双方に利益があるだろう。つまり、我々は素晴らしい名を持つワークスチームとなり、アストンマーチンはF1で得た技術を様々な場所に活かすのだ」
「何より、我々はブラックリーにある素晴らしい風洞を使うことができる。さらに空力の専門家もいる。そこにはレースカーだけでなくロードカーにも落とし込めるような様々な技術があるだろう」
サフナウアーはまた、シルバーストンに建設予定の新ファクトリーに、ロードカー設計チームのためのスペースを設ける予定であることを認めた。アストンマーチンは現在、レッドブル・テクノロジーと共同で、ヴァルキリーをベースとしたハイパーカーのプロジェクトを進めている途中だが、WEC(世界耐久選手権)2020-2021年シーズンに関しては、参戦を見送ることを発表している。
「我々の新しい施設では、おそらく100人くらいのデザインエンジニアが我々と机を並べることになるだろう。つまり、それは“真の統合”を意味する。今レッドブルにいるエンジニアたちが我々のところに移ってきて、ひとつ屋根の下で仕事をすることになるのだ」
「彼ら(アストンマーチン)はエイドリアン・ニューウェイと共にヴァルキリーのハイパーカーを開発していた。そこ(新ファクトリー)には、ヴァルキリーの開発にふさわしいレベルのもの(技術)があるだろう。私が言うことではないかもしれないが、彼らは素晴らしいものを取り入れるはずだ」
さらにサフナウアーはレーシングポイント側の利点として、“アストンマーチン”と言う名前が優秀な人材を確保するのに役立つと考えている。
「それ(アストンマーチン)はイギリスの偉大なブランドのひとつだ。アストンマーチンがF1に参戦するのは素晴らしいことで、本当に興奮している。このブランドの価値を示すためにも、パフォーマンスを発揮する必要がある」
「我々はチームをますます大きくしていくことを目指している。立ち止まるつもりはない。我々は最高のチームになり得るということを証明する必要があるが、そのためには適切な人材を獲得しなければいけない」
「ただ、そういったリクルートの面でもアストンマーチン(の名前)は役に立つと思う」
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