F1トルコFP3:ホンダPU勢がトップ3独占! レッドブル2台を抑えガスリーがトップ、僚友角田も8番手と好調さ見せる
F1第16戦トルコGPのフリー走行3回目が行なわれ、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)がトップタイムを記録した。チームメイトの角田裕毅は8番手だった。
Pierre Gasly, AlphaTauri AT02
Charles Coates / Motorsport Images
F1第16戦トルコGPがイスタンブール・パークで開幕。土曜日のフリー走行3回目でセッショントップタイムを記録したのは、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)だった。
新型コロナウイルスの蔓延により中止となった日本GPの代替として昨年に続きF1カレンダーに帰ってきたトルコGP。2005年から2011年まではF1を開催していたが、2012年以降はカレンダーから長らく姿を消していた。昨年のレースでは、直前の路面再舗装によりオイルがコースに浮き出した。加えて雨が降ったことにより非常にスリッピーな路面状態でのレース週末となった。
今年のトルコGPの金曜日はドライコンディションでのセッションとなったが、土曜日は雨がコースを濡らした。セッション開始時は、気温は16度、路面温度は20度と肌寒い状況だった。
60分のFP3は静かにスタートした。ピットレーンオープンとなっても、各ドライバーはようやくマシンに乗り込み始めている状況だった。セッション開始前は目視できる程度の雨が降っていたが、開始から数分が経過するとサーキット南方の上空には晴れ間も見受けられた。
セッション8分が過ぎ、最初にコース上へ姿を現したのはガスリーと角田裕毅のアルファタウリ・ホンダ勢。一番排水能力の高いウエットタイヤを履いての走行を開始した。
続けてマクラーレン勢やフェラーリ勢などが同じくウエットタイヤを装着してコースインしたが、徐々に路面コンディションは回復し浅溝のインターミディエイトタイヤへの交換を模索するチームも見受けられた。
ガスリーは3周走った時点で、リヤタイヤが終わってしまったと訴えてピットイン。レース週末ごとにピレリから供給されるウエットタイヤは3セット、インターミディエイトタイヤは4セットと数が限られているため、予選・決勝での降雨の可能性を見越してガレージに留まった。
一方、ランド・ノリス(マクラーレン)はウエットタイヤからインターミディエイトタイヤへ履き替えて走行を開始した。ノリスに続きほとんどのドライバーがそれに従った。同じくインターミディエイトタイヤを投入したガスリーは、ターン11でアクアプレーニング現象が起きたようでスピンを喫した。雨雲は消え路面は改善していたものの、所々に水が集まる”川”が見受けられた。
続けてターン2でジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)がコース上の川に足を取られスピン。アウト側のグラベルトラップでマシンを止めたことにより、コース上には赤旗が掲示された。
コース上からすぐにマシンが撤去されたことで、32分を残してセッションは再開。ここまでタイム計測を行なっていなかったレッドブル・ホンダ勢もコース上へ姿を現した。この時点で全車がインターミディエイトタイヤを装着した。
急速に走行ライン上のコンディションは改善していたようで、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)を筆頭に周回ごとにタイムを向上させていった。ただ、ターン9では依然水が残っており、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)やシャルル・ルクレール(フェラーリ)らがスリップを喫した。
セッション10分を残し、多くのドライバーはインターミディエイトタイヤ1セットでの走行を終えてピットへ戻った。ウエット用タイヤ温存のためか、コース上で走行を続けるマシンが少ない時間が続いたが、スピンしたラッセルとメルセデス勢以外のドライバーはセッション最終盤でスタート練習のためにコースへ戻った。
60分のセッションをトップで終えたのはガスリー。セクター1で全体ベストをマークするなど難しい路面で好調さを見せ、1分30秒447をマークした。2番手には1分30秒611でフェルスタッペン、3番手に1分30秒684で僚友セルジオ・ペレスが並んだ。フリー走行ではあるが、トップ3をホンダPU勢が独占する形となった。
その後ろ4番手、5番手には初日から好調さを見せるフェラーリ勢。6番手にはフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、7番手にキミ・ライコネン(アルファロメオ)とベテランふたりが並んだ。
初のイスタンブール・パークとなる角田も21周を走行し、8番手タイムとなる1分31秒981を記録した。今回シャシー交換を行なった角田は、トップのガスリーからは1.534秒離されているものの、ここ数戦を鑑みると状況は上向いたようだ。
一方、フェルスタッペンと今季のタイトルを争うハミルトンは、セッション後半は走行を行なわず、18番手で予選前最後の走行を終えた。なお、PUのICE(内燃機関)交換により10グリッド降格が決まっている。
順位 | ドライバー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | 平均速度 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ピエール ガスリー | 19 | 1'30.447 | 212.464 | ||
2 | マックス フェルスタッペン | 11 | 1'30.611 | 0.164 | 0.164 | 212.080 |
3 | セルジオ ペレス | 13 | 1'30.684 | 0.237 | 0.073 | 211.909 |
4 | カルロス サインツ Jr. | 22 | 1'31.262 | 0.815 | 0.578 | 210.567 |
5 | シャルル ルクレール | 18 | 1'31.543 | 1.096 | 0.281 | 209.921 |
6 | フェルナンド アロンソ | 15 | 1'31.545 | 1.098 | 0.002 | 209.916 |
7 | キミ ライコネン | 17 | 1'31.572 | 1.125 | 0.027 | 209.854 |
8 | 角田 裕毅 | 21 | 1'31.981 | 1.534 | 0.409 | 208.921 |
9 | バルテリ ボッタス | 8 | 1'31.996 | 1.549 | 0.015 | 208.887 |
10 | エステバン オコン | 17 | 1'32.089 | 1.642 | 0.093 | 208.676 |
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