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レースレポート

ニューガーデン、グロージャンの猛追退け連勝! 佐藤琢磨は終盤にクラッシュ|インディカー第3戦ロングビーチ

インディカー第3戦ロングビーチの決勝レースが行なわれ、チーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデンが優勝した。

Josef Newgarden, Team Penske Chevrolet

 インディカー第3戦ロングビーチの決勝レースは、チーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデンが勝利し、前戦テキサスからの連勝を飾った。

 ストリートレースとしては、F1モナコGPに次ぐ長さの伝統を持つロングビーチ。昨年は最終戦として開催されたが、今季は例年通りの4月開催に戻り、多くの観客も迎え入れ、”コロナ前”に大分近い明るい雰囲気でのレース開催となった。

 ポールシッターは、昨年のロングビーチで勝ったコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)。圧巻のトラックレコードを叩き出してのポール獲得だった。開幕から好調のチーム・ペンスキーは、ジョセフ・ニューガーデンをフロントロウに送り込んだ。昨季王者アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)も3番手につけた。

 ロングビーチでインディカー初優勝を挙げた佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング with リック・ウェア・レーシング)は、フリー走行から苦しみ予選23番手。他車のペナルティがあり、22番手からのスタートだ。

 85周のレースがスタートすると、ハータがホールショットを奪う。パロウはニューガーデンに並びかけるも抜けず。後続にも大きなトラブルはなく、佐藤も22番手のポジションをキープした。

 上位勢は多くがグリップの高いレッドタイヤを装着。後方のマシンは追い上げを狙ってブラックタイヤを履くマシンが多かった。

 首位のハータは頭一つ抜けたペースで、後続との差を少しずつ築いていく展開となっていたが、6周目にダルトン・ケレット(A.J.フォイト)がクラッシュし、このレース最初のコーションが出された。

 10周目のリスタートでは、うまく加速したハータがニューガーデンにチャンスを与えず首位をキープ。2周で1.5秒のリードを築いた。その後は、各車がこの先のスティントを見据えてか、少し落ち着いた展開が続いた。

 20周頃になると、4番手争いがホットな状況に。フェリックス・ローゼンクヴィスト(アロー・マクラーレンSP)のペースが上がらず、そこにアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が襲いかかると、ターン1で軽く接触。ローゼンクヴィストはその後もズルズルとポジションを落としていった。

 燃料的には29周ほど走れる計算だが、22周目にスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が早めのピットイン。ローゼンクヴィストも、24周目にピットに入った。

 4番手に上がったロッシだがこちらもタイヤが苦しいのか、25周目にマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)、26周目にはチームメイトのロマン・グロージャンにオーバーテイクを許し、27周目にピットインしてブラックタイヤに履き替えた。

 第1スティントの終盤、レッドタイヤのパフォーマンス低下に苦しむマシンが続々とピットインしていく。首位のハータ、佐藤は30周目にピットイン。ニューガーデン、エリクソンはその翌周にピットインした。

 盤石の展開でレースを進めていたハータは、ニューガーデンの後ろでコース復帰。さらに2周早くピットに入っていたパロウが、この2台をアンダーカットし実質首位に躍り出た。佐藤は第1スティントで3台をパスしていたこともあり、実質15番手でコースに復帰した。

 パロウが3秒弱のリードを築き、2番手ニューガーデンをハータが追うという図式となったが、ハータはブラックタイヤとのマッチングがいまいちなのか、ニューガーデンを攻めきれないまま、周回を消化していった。

 16番手スタートのディクソンは、いち早くピットインしたことが功を奏し、一時25番手までポジションを下げたものの、多くのマシンをアンダーカットして5番手まで浮上。グロージャンには抜かれたものの燃費走行で粘り、54周目に2度目のピットインを行なった。

 これを皮切りに、各車2度目のルーティーンピット作業が始まっていく。首位のパロウは56周目にピットに入り、ブラックタイヤを履いた。すると、ピットインに向けてプッシュしていたハータがターン9でまさかのクラッシュ。速やかに退避エリアにマシンを入れたため、コーションは出なかったが、圧倒的な速さを持っていたはずのハータがここで姿を消すことになった。

 ニューガーデンはパロウより2周後にピットイン。チームは素早くニューガーデンを送り出すと、コースに復帰したのはパロウの鼻先。レーシングライン外がタイヤのマーブルでかなり汚れている中、パロウは意地でニューガーデンに並びかけるが、オーバーテイクはできなかった。

 するとその後、佐藤と14番手を争っていたシモン・パジェノー(メイヤー・シャンク・レーシング)がスピン。このレース2度目のコーションが出された。ターン2に2台が横並びで突入した結果、パジェノーはロングビーチの象徴的な噴水下の花壇に乗り上げてしまった。復帰しようと向きを変えたパジェノーは再度花壇に乗り上げ、マシンが逆走方向にノーズを向けたまま動けなくなってしまったのだ。

 リスタートは67周目。3番手を走っていたエリクソンは前を狙ってプッシュしたが、ターン4でウォールに接触。さらにふらついたエリクソンは、チームメイトのディクソンにも当たってしまった。幸い、ディクソンのダメージは大きくなかったが、エリクソンはコースサイドにマシンを出しリタイアとなった。

 レース終盤、元気がいいのはレッドタイヤを履く3番手のグロージャン。70周目のメインストレートでパロウをパスすると、ニューガーデンにプレッシャーをかけていく。しかしニューガーデンも懸命にディフェンスし、グロージャンはプッシュトゥパスを使い切ってしまった。

 残り10周となったところで、デイビッド・マルーカス(デイル・コイン)とジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ)がクラッシュ。ジョンソンはFP1でのクラッシュで右手指付け根の骨を骨折。カーボン製の当て木をして出走していたが、完走することはできなかった。

 最後のリスタートは残り5周。グロージャンは良いタイミングで加速したが、イン側のラインを守ったニューガーデンが絶妙なディフェンスで首位をキープ。勝利に向けて、最大の危機を乗り切った。

 13番手を走っていた佐藤が、ラスト2周のターン8でまさかのクラッシュ。ニュータイヤを履くリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター)にインに入られ、マーブルに乗ってしまったようだ。これで4度目のコーションが出され熱戦はイエローチェッカーとなった。

 ニューガーデンはテキサスに続く連勝。チーム・ペンスキーとしては、開幕3連勝となった。

 インディカー初勝利はお預けとなったものの、レース終盤を盛り上げたグロージャンが2位、一時は首位を走ったパロウが3位となった。

 
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順位 # ドライバー チーム 周回数 タイム 前車との差 Mph ポイント
1 2 United States ジョセフ ニューガーデン United States Team Penske 85 1:46'48.010     89.308  
2 28 France ロマン グロージャン United States アンドレッティ 85 1:46'49.297 1.286 1.286 88.743  
3 10 Spain アレックス パロウ United States Chip Ganassi Racing 85 1:46'49.769 1.759 0.472 89.107  

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