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小林可夢偉、母国で歓喜の今季初ポール。決勝はライバル警戒「予想以上に気が抜けない」

トヨタ7号車の小林可夢偉は、WEC富士でポールポジションを獲得したことを喜びつつも、アルピーヌのペースに驚いたと認めた。

#7 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid LMP1: Mike Conway, Kamui Kobayashi, Jose Maria Lopez

 3年ぶりの開催となったWEC富士。予選では、待望の母国レースで小林可夢偉がアタックを決め、トヨタ7号車がポールポジションを獲得した。

 ブレンドン・ハートレーがアタックしたトヨタ8号車も0.020秒差の2番手に続き、トヨタが地元でフロントロウを独占する形となった。意外だが7号車にとってはこれが今季初、トヨタにとってはル・マン24時間で8号車が獲得して以来のポールポジションとなった。

「ホームでポールポジションを獲れて、すごく良いフィーリングです」

 アタックを終えた小林はそうインタビューに応え、富士デビューとなったハイパーカー『GR010 HYBRID』のパフォーマンスとチームの努力を称えた。

「僕たちのこのクルマが富士スピードウェイを走ったのは初めてで、パフォーマンスにはとても満足しています」

「このクルマは、ル・マンの次に、富士で勝つためにデザインされました。舞台裏で働いてくれているたくさんの人たちを含め、チーム全体に感謝しています」

「たくさんの観客が来てくれたことも、たくさんのゲストを招くことができたこともハッピーです」

「明日を楽しみにしていますし、1位もしくは2位でフィニッシュしなくてはいけません」

 その後、日本メディア向けに行なわれたグループ取材では、アタック時に前にアルピーヌがいた影響で、少しタイムロスをしていたと小林は明かした。

「アルピーヌが前にいて、少しタイムロスしました。もうちょっとプッシュできたと思いますが、コンサバに行ってあのタイムが出ました」

 ある程度余裕を残しながらのポール獲得となった一方で、想定外だった要素もある。それは苦戦が予想されていたアルピーヌが3番手につけたことだ。

 アルピーヌは今回、性能調整で最高出力が約40馬力ダウン。対するトヨタとプジョーは最低車重が軽くなっているのだが、7号車から0.212秒差に食らいついたのだ。

 8号車のアタック担当ではなかった平川亮は、ピットで予選を見守っていたものの、アルピーヌが第2セクターで全体ベストをマークしたことで「チームがざわついていた」と振り返った。

 小林も、「耐久レースなので、実際にこの差があるのか明日にならないと分からない」と話し、「予想以上に気が抜けない」と決勝レースに向けて気を引き締めた。

 予選は10分、決勝レースは6時間。3年ぶりの母国でトヨタが勝利の美酒を味わうまでには、まだ長い道のりが残されている。

 
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