レッドブルF1、フランスGPでの”勇敢”な作戦変更は「スペインGPでやられたことのやり返し」
レッドブルは、首位のポジションを一旦明け渡すというリスクを犯しながらも、2ストップを選んだ”勇敢な”戦略は、スペインGPでやられたことをやり返したと語っている。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1フランスGPの決勝で、1回目のピットストップを終えた後の段階で首位に立っていた。しかしフェルスタッペンはそのポジションを明け渡す形で、2度目のピットストップを行なうことを選択。ミディアムタイヤを装着した。
これでルイス・ハミルトン(メルセデス)が約18秒のリードを築くことになったが、より新しいタイヤを履くフェルスタッペンは猛烈な勢いで追い上げ、残り2周というところで首位に返り咲き、トップチェッカーを受けることになった。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、同様のことを第5戦スペインGPの際にメルセデスとハミルトンにやられてしまっていたため、今回の戦略で勝てたことは素晴らしいことだと語った。
「ルイスを捕らえることができたのは素晴らしかった。それは今年の初めのバルセロナで、残り1周半というところでやられたことをやり返した形だ」
ホーナー代表はそう語った。
「(最初のピットストップの後)マックスは厳しく攻められていて、タイヤをマネジメントすることができなかった。メルセデスはドライバーたちに対して、我々にプレッシャーをかけるように指示を出していたんだ。そしてそのことによって、彼らが2ストップのための準備をしているように思った」
「マシンからのフィードバックは、最後までタイヤがもたないかもしれないというものだった。そこでストラテジストは私にこの選択肢を提示し、失うモノは何もないと言ったんだ」
「それで我々は選択を下した。セルジオ(ペレス)を代替の戦略で走らせることによって、考えられる両方のシナリオをカバーしたんだ。その時点では、どちらの戦略がうまくいくのか、分からなかった」
ホーナー代表は、リードしていながらもそのポジションを投げ捨て、2ストップに切り替えるという決定は特に勇敢だったと語ったが、もし2番手を走っていれば、より簡単に決断できただろうと語る。
「もしメルセデスがトラックポジションを維持していれば、より簡単な決断だったはずだ」
「そういう状況であれば、我々の決定を容易にしただろう。しかしリードしていて、しかも全てのタイヤに問題が発生していないように見える時にその指示を下すのは、かなり大きな決断だった。でもそれは、我々が考えたレースを最速で走り切る方法だったんだ」
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