“フェルスタッペンの”レッドブルにベッテルは邪魔? チーム代表、獲得を否定
レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーはチーム内にふたりの“船頭”がいることは利益に繋がらないと語り、セバスチャン・ベッテルの古巣復帰について否定した。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
セバスチャン・ベッテルが、2020年限りでフェラーリとの契約を延長しないことが発表されると、F1のドライバー移籍市場の動きが一気に加速することになった。
空いたフェラーリのシートにはカルロス・サインツJr.が入り、サインツJr.の離脱によって空白となったマクラーレンには、現ルノーのダニエル・リカルドが起用されることになった。
4度のF1王者であるベッテルは、来季以降のシートが確保されていない状態。彼の移籍先としては、古巣であるレッドブルの可能性も取り沙汰されたが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーはそれを否定している。
ホーナー代表はチームをリードするドライバーがふたり居ることで上手くいくことはほぼ無いと、その理由を説明している。
「ベッテルの獲得はまずありえないことだと思っている」
ホーナー代表はSky Sports Newsにそう語った。
「我々はマックス(フェルスタッペン)と長期的な契約を結んでおり、(チームメイトの)アレックス(アレクサンダー・アルボン)もいい仕事をしている。チーム内に良い勢いを持てているんだ」
「(チームを)引っ張っていく人物がふたりいても、あまり上手くいかない傾向があると経験が示している。セバスチャンは依然として競争力のあるドライバーだが、(フェルスタッペンとベッテルの)ふたりの“船頭”をチームに抱えることが利益をもたらすとは思っていないんだ」
「我々は自分たちのドライバーラインアップに満足している。彼に動くための選択肢が不足しているとは思わないが、フェラーリで過ごさないことを選んだんだ」
トップチームのシートをベッテルが獲得できるかどうかだが、可能性は高いとは言えないだろう。レッドブルは前述のように現在のラインアップに満足しており、メルセデスもルイス・ハミルトンを手放す気配はない。
ワークスチームではリカルドの移籍によって、ルノーのシートが空いている。しかしルノーは参加のアカデミーから若手ドライバーを乗せたいという考えを、以前示していた。そして現在ではフェルナンド・アロンソを起用するのではないかとも言われている。
そうした状況を考えるとベッテルの引退も現実味を帯びてくる。ホーナー代表はどう考えているかを聞くと、彼は次のように答えた。
「それは最終的には彼の選択だ」
「彼は30代前半とまだ比較的若い。もし現役を続けることを選んだとしても、当然ながらとても競争力がある」
「それは完全に彼の決定であって、他の誰にもセバスチャンが何を選ぶかはわからない」
「彼には強力な価値があり、とても誠実だ。彼は長く懸命にこれについて考えているだろうと思うよ」
「続けるか辞めるか、どちらを選んだにせよ、彼はF1でのキャリアの中で様々な事を成し遂げてきた。4度の世界王者になり、歴史上でも最も成功したドライバーのひとりなんだ」
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