レッドブルに必要なのは”ダイエット”!「軽量化をしなければ、上位をキープするのは難しい」
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、レッドブルが今シーズン上位で戦い続けるためには、マシンを軽量化する必要があるという。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、予算制限下で難しい中でも、マシンの軽量化をしなければ上位をキープするのは難しいと考えているようだ。
新しい技術規則が導入された今季、18インチホイールの導入や安全性向上などにより、車両の最低重量が752kgから795kgに引き上げられた。ホイールカバーなどの標準パーツが予想以上に重かったことから、さらにこれが798kgに変更されたが、それでも各チームはマシンの重量過多に苦しんでいるようで、軽量化のために一部塗装を剥がすといった対策をするチームもある。
メルセデスのトト・ウルフ代表は開幕戦バーレーンGPの際、”最善の予測”をした場合、メルセデスとレッドブルはトップ10台の中で「おそらく最も重量オーバーしている」と述べた。
それでも、レッドブルは開幕戦からフェラーリと互角の戦いを演じている。開幕戦ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)の後塵を拝し、最終的にトラブルでリタイア。第2戦サウジアラビアGPでは、セルジオ・ペレス(レッドブル)がポールポジションを獲得し、フェルスタッペンがルクレールとの接近戦を制して今季初勝利を挙げた。
一見、順調な滑り出しを見せたようにも見えるレッドブルだが、マルコは今季のマシン『RB18』がオーバーウェイト気味であることを認め、ウェイト面でのフェラーリのアドバンテージを考えると、競争力を保つためには軽量化に集中しなければならないと語った。
一方で、そのためには予算制限という課題をクリアする必要があり、注力すべき領域を絞る必要があるという。
マルコは、motorsport.comの姉妹媒体である『Formel1.de』の独占インタビューで、「コストキャップがあるため、重量を減らすのはかなり難しい」と述べた。
「技術的な進歩や軽量化、信頼性……この3つの要素についてより正確に計算し、適切な妥協点を見つけなければならない」
「しかし、ひとつだけはっきりしているのは、重量オーバーでは今シーズン、上位を走り続けることはできないということだ」
2022年の予算制限額は1億4000万ドル(約171億5000万円)となっているが、特にF1の3大チームであるレッドブル、メルセデス、フェラーリは予算制限をオーバーしないように開発を進めていかなければならない。
レギュレーションが一新され、開発によってマシンのパフォーマンスを上げる余地が多く残されており、中団チームが追い上げる可能性が否定できない点も、ビッグチームには悩ましいところだ。
中でも、アルファロメオは開幕戦から好調であり、バーレーンGPでは2台がポイントを獲得。彼らのマシンであるC42は、すでに最低重量にかなり近づいているとも噂されている。
現在、重量オーバーしていないのはアルファロメオだけだと思うかと聞かれたマルコは、次のように答えた。
「我々が持っている情報と、特に彼らが最低重量を増やすことに激しく反対していたことから、そう考えて差し支えないだろう」
「おそらくホイールベースも短くなっているのだろう。私には判断できない。しかしフェラーリのエンジンと合わせれば、今のパフォーマンスは説明できる」
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