レッドブル、コロナ禍でアルボンを”貸し出す”可能性認める「彼はまだ終わったわけじゃない」
レッドブルは、2021年シーズンに他のチームのドライバーが欠場を余儀なくされた場合、アレクサンダー・アルボンを貸し出す可能性があるとしている。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
2021年のF1も、新型コロナウイルスの影響を受けることは避けられない状況だが、仮に他のチームのドライバーがレースを欠場せざるをえなくなった場合、レッドブルはリザーブドライバーのアレクサンダー・アルボンを”貸し出す”可能性があるようだ。
アルボンは2021年シーズンのレギュラーシートを失ったものの、開発のために重要な役割を果たし、チームのリザーブドライバーとして大半のレースでレッドブルに帯同するだろう。
一方、2020年シーズンはセルジオ・ペレス、ランス・ストロール、ルイス・ハミルトンの3名が新型コロナウイルスに感染したことでレースを欠場している。2021年も、欠場者が出る可能性は高いだろう。
レッドブルは、アルボンがそういう状況下で2021年にグランプリに復帰する可能性はあると考えている。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、アルボンの役割についてmotorsport.comに次のように語った。
「我々は彼をテストで重用することを確信している。2022年タイヤのテストもあるし、その他のテストもあるからね」
「彼はシミュレーターでの作業をたくさん行ない、リザーブドライバーとして多くのレースに帯同することになるだろう。結局のところ、我々は(アルファタウリと合わせて)4台のマシンを使うことになるからね」
「彼が起用される可能性はある。さらに、他のチームで急きょドライバーが必要になった場合には、彼を貸し出す準備もできている。そうすれば、彼はレースを走ることができる。だから、まだ終わったわけではないんだ」
レッドブルは、2020年後半に活躍したペレスの好調ぶりを無視できないと感じたことから、ペレスの獲得、そしてレギュラー起用を決断したという。マルコは、アルボンの調子の浮き沈みが激しかったことが、大きな問題だったと説明した。
「たとえば風が強くなったり、違う方向から吹いてきたりした時、彼はたやすく安定性を失い、混乱してしまっていたんだ」
「あるいはタイヤの性能が劣化し始めた時、彼は不釣り合いにタイムを落としてしまっていた」
またアルボンは毎週末、マックス・フェルスタッペンを相手にしなければならなかったことで精神的な打撃を受けていたとマルコは考えており、それがふたりの差が縮まらなかった一因だと主張した。
「間違いなく精神的なストーリーもある」
「常に絶対的なトップレベルでドライブしているチームメイトがいれば、クルマがどんなものであっても、確かに影響があると私は思う」
「もちろん精神的な問題となると、あらゆる報道や満足のいかない結果によって、彼は不安になる。彼とフェルスタッペンの差はシーズンを通して減るのではなく、わずかに広がった。その差は微々たるものだったが、広がったんだ」
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