相次ぐトラブルにフェルスタッペンも限界?「前を向くため話し合う」とレッドブル代表
レッドブルは、マックス・フェルスタッペンが2戦連続でトラブルに見舞われたことを受け、ロシアGPを前に彼と話し合いをする予定だと語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
F1第8戦イタリアGP、第9戦トスカーナGPと、エースのマックス・フェルスタッペンが2戦連続でトラブルに見舞われたレッドブル。チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、これらの技術的問題を解決するためにチームとホンダが何をしているのか、フェルスタッペンと話し合うつもりのようだ。
モンツァで行なわれたイタリアGPでフェルスタッペンは、ホンダ製パワーユニット(PU)のデータに異常が見つかり、レース途中でマシンをガレージに収めてしまった。続くムジェロでのトスカーナGPでも、スタート直後に突如パワーを失って後退。マシンが密集する中団グループに飲み込まれてしまったフェルスタッペンはターン2で他車と接触し、グラベルの餌食となった。
立て続けに起こるPUトラブルへのフラストレーションからか、フェルスタッペンはグラベルに止まったマシンから降りる前に「この******な出来事のせいでこの有様だよ」と声を荒げた。
「またリタイアとなったことにマックスがフラストレーションを溜めてしまうことはよく理解できる」
ホーナーはレッドブルのWebサイトに寄せたコラムの中でそう語った。
「ムジェロでの1周目から彼は集中していた。マシンも速かったし、バランス面も改善されていたんだ」
「彼にとっては残念なレースになった。スタートでアドレナリンが出ている中でグラベルにハマってしまったのだから、無線で怒りをあらわにするのも無理はない」
「今回のレースではメルセデスと戦うことができると信じていた。彼はルイス(ハミルトン)を倒すために頑張っていたし、勝負になると思っていたが、それは実現しなかった」
ホーナーは、フェルスタッペンの成功への欲望が彼を成功に導いていると語った。
「それは2戦連続だったから、ハングリーな彼にとっては相当悔しかったと思う」とホーナーは続ける。
「彼にこういうハングリーさがなければ、このようなドライバーにはなっていなかっただろうし、彼が勝利を目指して戦う姿を、我々も毎回見たいと思っている。彼はこのことを忘れて、前を向かないといけない」
「我々はソチの前に、ホンダとチームとの間で何が行なわれてきたのかについて、彼と話し合うつもりだ。それが次のレースに向けて修正するきっかけになればと思う」
ホーナーはロシアGPでもメルセデスが優勢だろうと考えているが、彼らにも弱点はあると指摘する。
「(ソチは)メルセデスの得意とするタイプのサーキットなので、彼らが支配的な速さを見せると予想している」とホーナー。
「しかし、今シーズンを見ていて、彼らのタイヤのデグラデーション(性能劣化)は興味深い要素だ」
「彼らが先週、ドライバーたちに縁石を使わないよう指示していたのを聞いた。だからソチで我々が戦闘力を発揮して、彼らにプレッシャーをかけることができれば面白いだろうね」
「チャンピオンシップという面で我々は(メルセデスに)勝ち目がないので、我々にとっては毎レースがカップ戦の決勝のような感覚だ。失うものは何もないので、ただひたすら攻めていくだけだ」
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