レッドブル、FP3でリヤウイングに”謎の亀裂”を発見。予選は乗り切るも「原因は分からない」
レッドブルはF1アメリカGPの予選を前に、マックス・フェルスタッペン車のリヤウイングに入っていた亀裂について、まだ原因は不明だと語った。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
F1第17戦アメリカGPの予選で、強力なパフォーマンスを発揮したレッドブル。しかし予選の前、チームはマックス・フェルスタッペン車のリヤウイングに、目に見えるほどの亀裂が入っているのを発見していた。
フェルスタッペンはFP3で好タイムをマークしたものの、トラックリミット違反でそのタイムが抹消に。その後もトラフィックに遭い、最終的に3番手でセッションを終えた。ここでチームは、リヤウイングに目に見えるほどのクラックが発生していることを発見したのだ。
チームは予選前にこのウイングを修復・強化することを選択。念のため、チームメイトのセルジオ・ペレスのリヤウイングも強化した。
ウイングに懸念があったにも関わらず、フェルスタッペンとペレスはルイス・ハミルトン(メルセデス)とポールポジション争いを繰り広げる力強い予選を展開。フェルスタッペンがポールポジションを獲得し、ペレスは僅差でハミルトンに及ばなかったが、3番手を確保した。
しかし、リヤウイング破損の原因については明確な答えが得られていないため、レッドブルは一晩かけてさらなる調査を行ない、レースに向けてウイングが問題ないかどうかを判断することになる。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「常に何かが起きるものだ」と、Sky Sports F1に語った。
「ストレスのないセッションなどありえない。マックスが何かにぶつかったかどうかは分からない。(ウイングには)かなりの亀裂が入っていて、他のマシンや他のウイングには何も起きていなかった」
「2台とも少し(ウイングを)強化する許可をもらったので、今夜はそれを詳しく見てみよう」
フリー走行1回目では、メルセデスが好パフォーマンスを見せるなど、下馬評ではレッドブルが不利だと見られていた。そんな中での好結果に、ホーナーは満足しているようだ。
「昨日(金曜日)、サーキットに到着した時のセットアップは少し外していたが、我々はマシンを微調整出来たと思う」
「トラクションを改善することができたし、バンプを乗り越える時のクルマを少し改善することができたんだ。ドライバーたちも明らかに……自信を深めているようだ。それが大きな要因だと思う」
「特にミディアムタイヤについては、Q3もミディアムタイヤで行ったほうが良いのではないかと議論したこともあった」
メルセデスのチーフテクニカルオフィサーであるジェームス・アリソンは、レッドブルが改善した一方で、メルセデスがほとんど立ち止まっていたことが、予選の結果につながったと考えている。
「FP1の後、FP2では少し苦労したが、その後も少しずつそのような状況が続いていた。最近のレースのように限界まで詰めることができていなかったので簡単ではない」
メルセデスがスピードを失ったのか、レッドブルがスピードを上げたのかと聞かれたアリソンは、次のように答えた。
「おそらく、それぞれの要素が少しずつ入っているのだと思う」
「予選では、FP1でスタートしたときと似たようなセットアップで走った。少し変えて、また戻したんだ。だからおそらく、レッドブルの方が週末の進歩に我々よりも力を注いだのだと思う」
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