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レディング、アプリリアでの冷遇を暴露。キャリアを台無しにした”空虚”な1年を語る

スコット・レディングは、MotoGPキャリア最後のシーズンとなったアプリリアで過ごした時間について、空虚だったと振り返った。

Rachit Thukral

Rachit Thukral

公開日時: 2020/05/27 8:17

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Scott Redding, Aprilia Racing Team Gresini

 スコット・レディングは、2018年に在籍したアプリリアのMotoGPファクトリーチームでは、開発が進まず空虚な時間を過ごしたと振り返った。

 Moto2クラスでランキング2位を獲得し、2014年にMotoGPに昇格したレディングは、ホンダやドゥカティのサテライトチームで4シーズンを戦った後、サム・ロウズの後任という形でアプリリアのファクトリーチームに加入した。

 しかし、彼はアプリリアのバイク『RS-GP』の適応に苦労。わずか6レースを終えた段階で、チームは2019年にアンドレア・イアンノーネを起用することを発表し、レディングがシートを失うことが決まった。

 MotoGPを離れたレディングは、イギリスのスーパーバイク選手権に参戦し、チャンピオンを獲得。2020年はドゥカティとファクトリー契約を結び、スーパーバイク世界選手権(WSBK)に参戦している。

 何とかキャリアを立て直した27歳のレディングは、アプリリアでは「心理的にモチベーションが低下した」と振り返り、チームから受けた冷遇を暴露した。

「正直に言うと、彼ら(アプリリア)の狙いはそこにあったと思う」と、レディングはBTスポーツのポッドキャストで語った。

「僕は自分自身を(アプリリアでチームメイトだった)アレイシ・エスパルガロより優れたライダーだと思っている。彼のことは好きだけど、僕は彼よりも優れていると思うんだ。でも彼はいつも僕を負かしていて、それを理解することができなかった」

「そして彼ら(アプリリア)は『これはファクトリーバイクなんだ。我々はこれをするつもりだ、あれをするつもりだ』なんて言っていた。それはバカバカしいほど空虚だった。全く何もなかったんだ」

「それが僕を傷つけた。僕は勝つために成長し、一生懸命取り組んでいた。レースを始めてから最も身体を絞っていたのに、何もなかったんだ」

「マレーシアGP(11月開催)のためにガレージからバイクを出した時、そのバイクは開幕前テスト初日と同じバイクだったんだ。全く同じだった」

「エンジンブレーキはかからないし、向きは変わっていかない……彼らはそんなバイクでレースをするように言うんだ。ただただ心理的に士気が低下する。バカみたいなライディングをする意味はどこにあるんだ……ってね」

 レディングは、当初から2018年仕様のRS-GPに根本的な問題があると確信し、旧仕様のバイクとの比較テスト実施を要求したと明かした。しかし彼はチームから非難されたという。しかも後にチームメイトのエスパルガロが旧バイクでテストした際には、2018年仕様のバイクはパフォーマンス面で退化していると立証されたのだ。

「僕たちはセパンの(開幕前)テストで新しいバイクを与えられたけど、何の進歩もなかったんだ」

「2周走った後、僕はピットインして『これはどうしようもないバイクだ』と思った。フロントに2倍やわらかいタイヤを履いても、思うように走れなかった」

「ただ転がしているだけのような感じだった。まだプッシュしてもいないのに、どうなっているんだと思った。でもチームは僕のことを信じてくれなかった。僕は古いバイクの方が良いか確かめたいと言ったのに、拒否されたんだ」

「彼らには穏やかに、『古いバイクをプライベートテストに持ってきて、僕たちにテストさせて欲しい。何が良くなって、何が悪くなっているか見てみよう。古いバイクと比べて全ての点で良くなっていると願っている』と提案した。でも彼らは僕のことを笑ったんだ。笑ったんだよ」

「『バカなことを言うな。新しいバイクの方が全ての点で優れている』と彼らは言った。『ああ、でも試してみたい。テストするだけだ。分からないけど、状況が悪いから試したい』と答えた。彼らは僕のことを笑ったんだ」

「その後、彼らは8月のアラゴンでのテストの時に古いバイクを持ってきた。僕はそのことを知らなかったからテストの後で家に帰ったけど、アレイシは残った。彼が残ったのを知ったのは、彼のインスタグラムを見たからだ」

「『なんだこれは?』って思った。だから僕は彼に、メッセージを送った。彼は古いバイクをテストしていたようだった。『どうだった?』と聞くと、彼からは『最初の走行で(2019年のバイクより)0.4秒速かった』と返ってきたよ」

 MotoGPのキャリアは途絶えたレディング。今季参戦しているWSBKは、新型コロナウイルスのパンデミックによりシーズンが中断されているが、開幕ラウンドのフィリップアイランドではレディングが3度の表彰台フィニッシュを記録し、カワサキのアレックス・ロウズに次ぐランキング2位につける活躍を見せている。

 

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