去年は優勝、今年は離脱決定済み……落差大きいイタリアGPにリカルド「奇妙な感覚に襲われるだろう」
ダニエル・リカルドは昨年勝利したF1イタリアGPに、マクラーレン離脱が決まった状態で挑むのは”奇妙な気分”だと認めつつも、しっかりとした結果を出したいと意気込みを示した。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
昨年のF1イタリアGPウイナーであるダニエル・リカルド(マクラーレン)は、チーム離脱の決まった状態で今年の同レースに臨むのは“奇妙な気分”だと語った。
リカルドは2021年にマクラーレンに加入すると、その年のイタリアGPで優勝。マクラーレンに9年ぶり勝利をもたらし、しかもチームメイトのランド・ノリスと共にワンツーフィニッシュを達成するなど、シーズンのハイライトとなった。
ただ2021年シーズン全体を通じて見れば、リカルドはマシンへの適応に苦しんだ。翌2022年シーズンはさらに厳しい状況が続き、前年以上にノリスに差をつけられてしまうことになった。これによりチームは、予定よりも1年早く契約を終了させることを決定。リカルドは今季限りでシートを失い、オスカー・ピアストリが後任として加入することになった。
それが決まった後、前戦オランダGPでのリカルドはさらに苦戦。予選は18番手、決勝は17位と厳しいリザルトに終わった。そういった状態で、昨年勝利を収めたモンツァに帰ってくれば、“奇妙な感情”が湧き上がるだろうと彼は語った。
Daniel Ricciardo, McLaren, 1st position, celebrates on the podium
Photo by: Charles Coates / Motorsport Images
「奇妙な感覚に襲われるだろうね」と、リカルドは言う。
「去年は素晴らしい瞬間を過ごしたけど、今年は難しいポジションに置かれているから、(モンツァでは)ハッピーな感覚も、悲しい気持ちもあると思う」
「表彰台を争うと言えれば良いんだけどね。でも今、僕らの立ち位置がどこか、その現実は分かっている」
リカルドはマクラーレンでの日々を最高の形で締めくくりたいと語っており、今回のイタリアGPも「17位では終わりたくない」と意欲を示している。
「モンツァでは、僕のエネルギーや、獲得できるはずのリザルトを示したいと思っている」
「17位や、そういった位置で終えたいわけじゃない。だから戦い続けるよ」
「僕は格闘技が好きだから、打ちのめされても立ち上がる選手を見て支えることにも慣れている。今は自分もそうした立ち位置で頑張ろうとしている」
「シーズン終盤には、スイッチをオフにして家で過ごしたいと思うようになるかもしれない。でも、今はまだその時じゃない」
「この数週間は不快な時期もあった。でも、まだドアを閉ざして引きこもるような準備はできていないんだ」
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