Netflixの人気F1ドキュメンタリー風の番組、MotoGPでも? ライダー達は歓迎姿勢
MotoGPライダーはNetflixの人気ドキュメンタリー『Formula1:Drive to Survive』の様なシリーズをMotoGPで行なうことに好意的な姿勢を示している。
Maverick Vinales, Yamaha Factory Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
3月に第3シーズンの配信が始まった、Netflix製作のドキュメンタリー『Formula1:Drive to Survive(邦題:栄光のグランプリ)』。そのMotoGP版とも言える作品の製作に対し、ライダーたちは好意的な姿勢を示している。
このF1ドキュメンタリーは世界最高峰のモータースポーツであるF1に参戦する10チームに密着取材を行ない、ドライバーからチームスタッフまで、彼らがグランプリで何を考え、どう戦っていたのか、“F1のドラマ”を描いた作品だ。
このシリーズは2018年シーズンを追った第1期から人気を博し、レースの裏側をファンに届けることに成功し、新たなファン層も獲得するなど、F1のさらなる普及に対して貢献している。
モーターサイクルレースの最高峰であるMotoGPでこうした取り組みは全く存在しなかったかと言えばそうではない。マーク・ニール監督の下でドキュメンタリー映画『Fastest』などが製作されており、著名な映画俳優であるブラッド・ピットと組んだ『Hitting the Apex』も成功を収めている。
しかしながらこれらのドキュメンタリー作品は制作されてから既に5年以上の時が経過。近年に製作されたものではレッドブルによるブラッド・ビンダーにフィーチャーしたものや、運営のドルナによる2020年シーズンのスズキをテーマとした短編作品などがある程度で、Netflixのようなメインストリームでの視聴者には届けられていない。
そうした中、姉妹媒体の英AutosportはMotoGP2021年シーズンに関するドキュメンタリーの撮影が行なわれているという情報をキャッチした。ただ現段階では製作やフォーマットに関しては明らかとなっていない。
ドキュメンタリーでも主役となるであろうMotoGPライダーは、こうした番組についてどう考えているのだろうか? ヤマハのファビオ・クアルタラロは『栄光のグランプリ』で度々その言動などから注目されるハースF1のギュンター・シュタイナー代表の“MotoGP版”が誰になるのか知りたいと冗談めかしながらも、興味があると語った。
「ああ、それ(ドキュメンタリー)は素晴らしいだろうね。このシリーズを見ていると楽しいよ。ただライダーが怒っているときはボックスに彼ら(撮影クルー)は入ってこない方が良いかもしれないね!」
「でも僕としてはMotoGPでは誰がギュンターなのかは気になるよ」
また9度の世界タイトル獲得を誇るバレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)も、そうしたドキュメンタリーがファンにとって良いものとなるだろうと話す。そして彼はMotoGPをよく知らない人々が更にシリーズを知る助けになるだろうとも感じている。
「今はもうこの形式がとても有名だし、こうしたドキュメンタリーは面白いと思うよ」と、ロッシは言う。
「F1は楽しいし、僕としてはMotoGPファンにとってもそうしたものは良いと思っている。ピットボックスの中で起こっていることをより理解するのに役立つだろう」
「でもそれだけじゃなくて、MotoGPをそこまで知らない人にとっても良いことだと思う。彼らもMotoGPを理解できると思う」
なおドゥカティのジャック・ミラーは「素晴らしい。このスポーツを成長させてくれるだろうし、ムービースターになりたいと思っているやつもグリッドには居ると確信しているから、きっと凄く役に立つだろうね」と冗談まじりにコメントしている。
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