ロッシ、土壇場でヨーロッパGP出場の可能性が浮上。検査の結果がコロナ陰性に

　新型コロナウイルス感染により、2レースを欠場しているバレンティーノ・ロッシ（ヤマハ）が、今週末にバレンシアで開催されるMotoGP第13戦ヨーロッパGPに参戦できる可能性が出てきたようだ。

　彼のコロナ感染が分かった10月半ばからすでに3週間ほど経っているものの、11月3日（火）に受けたPCR検査でも陽性反応が出てしまった。これによりロッシは、アラゴンで行なわれたアラゴンGP、テルエルGPに引き続き、ヨーロッパGPも欠場する可能性が高いとみられていた。

　実際、ヤマハもヨーロッパGPに向けた代役として、スーパーバイク世界選手権に参戦しているギャレット・ガーロフを指名していたのだ。

　しかしロッシはレース出場を目指し、5日（木曜日）にも自宅でPCR検査を受けたところ、結果が陰性となったため、すでにバレンシアに向かう移動する準備を進めているようだ。

　MotoGPを主催するドルナ・スポーツは、ロッシは再度PCR検査を受け、これをパスした場合のみ、サーキットへの入場が許可されるとmotorsport.comに明かした。

　PCR検査は24時間以上間隔をあけて行なうことになっているため、ロッシがFP1に出るのは時間的に難しいだろう。FP2に出場できるかどうかもギリギリだとみられる。

　ヤマハは、以下のようにコメントを出している。

「本日（11月5日）、バレンティーノ・ロッシがPCR検査を受けたところ、新型コロナウイルス陰性の結果が出た」

「イタリアの法律に基づき、ロッシは自己隔離を終え、日常社会に戻ることが許されている。ロッシはこの機会を利用して、今晩スペインのバレンシアに向かう予定だ」

「明日（11月6日）に2回目のPCR検査を行ない、その結果が再び陰性であれば、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームに合流し、今週末のヨーロッパGPに参加することができる」

　なお、ヤマハはロッシの代役として発表していたガーロフがヨーロッパGPのFP1で走行するかどうかを発表していない。彼がMotoGPデビューを果たした場合、アメリカ人ライダーがMotoGPで走行するのは、負傷したダニ・ペドロサの代わりに2016年オーストラリアGPにスポット参戦したニッキー・ヘイデン（レプソル・ホンダ）以来となる。