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参戦年齢引き上げに対しMotoGPライダー達がコメント、ロッシ「全ての問題を解決するとは思わない」

バレンティーノ・ロッシはMoto3やMoto2クラスの参戦可能年齢が18歳に引き上げられたことに対し、大きな違いだとするも根本的な問題は今のライディングスタンダードにあると語った。

Jaume Masia, Red Bull KTM Ajo

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 今年に入って若手ライダーの死亡事故が相次いだことを受けて、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)とドルナスポーツは22日、各カテゴリーの参戦最低年齢の引き上げとグリッド台数の上限に対し新たなレギュレーションを発表した。

 その中で最も大きな変更点のひとつは、2023年以降のMoto3クラスとMoto2クラスに参戦するライダーの最低年齢を16歳から18歳に引き上げたことだ。

 1996年に17歳でグランプリキャリアをスタートさせたバレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)は新たなレギュレーションによってMoto3クラスの安全性が向上すると語ったが、解決しなければならない最大の問題は現在のライディングスタンダード(走行に対する認識の基準)にあると考える。

「特にMoto3クラスでは16歳から18歳への変更は大きい。誰もが早くキャリアをスタートさせたいと思っているからね」

 Motorsport.comの取材に対し、ロッシはそう答えた。

「2年は大きな違いだ。18歳となると多くのライダーが(参戦を)待たなければならない」

「もちろん、安全性は向上すると思うけど、全ての問題が解決されるかは分からないね」

「年齢よりも重要なことは、コース上でのライダーの態度だと思う。彼らはレースディレクションに正確に従う必要があるし、より厳格にするべきだ」

「18歳になることは大きなステップだ。僕が25年前あるいは26年前に17歳で世界選手権に参戦したことを想像してみると18歳はかなり高い年齢だといえるだろう」

 MotoGPレースディレクションはMoto3クラスのライディングスタンダードに対し、厳しい姿勢で臨んでいる。MotoGP第15戦アメリカズGPのMoto3クラスで悲惨な事故を起こしたデニス・オンジュ(Tech3)に2大会のレース出場停止処分を課したのだ。

 ドゥカティのジャック・ミラーはMoto3マシンの扱いを難しくなるよう修正する必要があると考える。現在のマシンは乗りやす過ぎるため、遅いライダーが大集団のバトルに巻き込まれ“カオス”な状態を引き起こしているという。

「僕の率直な意見だけど、タイヤか何かを変える必要があると思う」

 ミラーは語った。

「バイクの大きさを変えたくないというなら、それはそれでいい。だけどタイヤか何かを変えて乗りにくいバイクにする必要がある。今まで見てきたように、誰もがバイクに飛び乗って、スロットルを全開にすることができる。彼らに必要なものはスキルだ」

「例えば、ムジェロのような場所で大集団となった時、今は最終セクションでコンマ1から2秒失っているような選手でもスリップストリームを使えば集団に残って、混乱を引き起こすことができるんだから」

Dennis Foggia, Leopard Racing

Dennis Foggia, Leopard Racing

Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images

 ミラーのチームメイトであるフランチェスコ・バニャイヤはMoto3クラスの年齢制限を引き上げたのはやりすぎではないかと感じている。

「年齢制限が16歳から18歳に引き上げられ、1つのクラスに32人までのライダーが参戦することになるという変更をみたよ」

「2歳も引き上げるのは少しやりすぎだと思う。16歳で適切だと思うからね」

「より成熟したライダーを参戦させるという点は合意するけど、この変更が大きな違いを生むとは思わない」

 MotoGPクラス6度の世界王者に輝いたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は15歳で世界選手権に参戦開始。僅か20歳で最高峰MotoGPクラスにデビューを果たした。

 だがマルケスは、モーターサイクルレースの最低年齢引き上げは前向きなステップだと感じており、若いライダーができるだけ早く出世しなければならないというプレッシャーがなくなることに期待をする。

「僕にとってこの変更はいいことだ。何かを変える時がきたと思う」

「確かに僕は15歳で世界選手権に参戦を開始し、20歳でMotoGPクラスに上がったライダーだからこんなことを言うべきではないと思う。でも、今は20歳でMotoGPクラスに上がれていなければ、優秀なライダーではないという風潮があるのは確かだ」

「でもそんなことはない。ライダーの中には他の選手より時間が必要な者もいる」

「年齢制限引き上げは、誰もがより準備をすることができ、成熟することができる。なぜなら、15歳である種のミスを犯し、18歳で別のミスをする。そして22歳でまた別のミスを犯すのは普通のことだからだ」

「より多くの経験を積み、成熟した状態で世界選手権に臨むことはできれば、より良い結果となるだろう」

「しかし、これはより下のカテゴリーから結果を出す必要が生じると思う。今は4歳か5歳の”ベビー”からバイクに乗っていなければ、既に手遅れのような感じだ」

「7歳や8歳、9歳で小さいバイクに乗り始めて楽しむことができる。競技に参加しなくてもいい。これはモーターサイクルレーシングにとっては良いニュースだ」

 

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