深夜2時、入浴中にかかってきた”幸運”の電話……ラッセル、メルセデス入りを語る
ジョージ・ラッセルは深夜2時に入浴していた際、メルセデスF1のトト・ウルフから電話を受け、ルイス・ハミルトンの代役を務める可能性について知らされたという。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
先週行なわれたF1第15戦バーレーンGPで、シーズン11勝目を挙げたメルセデスのルイス・ハミルトン。しかし勝利から一夜明けた月曜日、彼は新型コロナウイルスに感染していることが確認された。
そのため、メルセデスの若手ドライバープログラムのメンバーであり、今季ウイリアムズのマシンを走らせてきたジョージ・ラッセルが、ハミルトンの代役を務めることになった。
ラッセルは代役を務めることを依頼された時のことについて、次のように明かした。
「火曜日の午前2時、トト(ウルフ/メルセデスのチーム代表)から電話がかかってきたんだ」
ラッセルはそう語った。
「僕はその時、お風呂にいたんだ。僕は電話に出たんだけど、すると彼はこう言ったんだ。『ジョージ、入浴中かい?』とね。それで僕は答えた『ごめんなさい。そうなんです』と」
「それで彼は言ったんだ。『残念ながら、ルイスが新型コロナウイルスに感染してしまった。でも彼は大丈夫だし、体調は良い。これが最も重要なことだ。でも我々は、君にドライブしてもらいたいと思ってる』とね」
「『オーケー』と僕は答え、その後眠れない夜を過ごした」
「次の日を通じて、それを現実のモノにした。そして昨日(水曜日)に数えたところ、火曜日には64件もの電話があった。多くの人の間でやりとりがあったんだ」
「最終的にそれを成し遂げられたことについて、嬉しく思っている」
ラッセル曰く、ウイリアムズの許可を得られるかどうか、それを待っている間はとても心配だったという。そしてラッセルは、次のように付け加えた。
「このチャンスを与えてくれた彼ら(ウイリアムズ)に大いに感謝する」
「そして、メルセデスに戻るのはとても奇妙なことのように感じる。僕は2年間、メルセデスでテスト/リザーブ/シミュレータドライバーを務めていたからね。みんなのこともよく知っている。そのことは、チームに戻るのをずっと楽にしてくれた」
「今は今週末に向け、学び準備するためのたくさんの情報に苦しめられているところだ」
ラッセル曰く、圧倒的なトップチームであるメルセデスでの初戦で特別な目標を設定せず、いつものように「最善を尽くすこと」と目指すと語った。
「信じられないほど難しい仕事になるだろう」
そうラッセルは語った。
「バルテリは何年にもわたって、ルイスを苦しめてきた。だからそれが簡単な仕事にはならないということを、僕は理解している」
「チームに溶け込み、そのリズムに乗っているどんなドライバーも、突如環境が変わるのは難しいことだ。ウイリアムズでは同じマシン、同じエンジニア、同じメカニックで2年間過ごしたんだからね」
「学ぶべき新しいことがたくさんあるから、期待も目標もない。金曜日にそれを積み重ね、できるだけ多くのことを学ぼうと思う。そして今回のことを楽しみ、最善を尽くすつもりだ」
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