雨のスパの衝撃! ウイリアムズのジョージ・ラッセルが予選2番手「僕には失うモノは何もなかった」
ウイリアムズのジョージ・ラッセルが、F1ベルギーGPの予選で2番手となり、フロントロウを確保。予選後にラッセルは、「失うモノは何もなかった」と語った。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
F1ベルギーGPの予選で、ウイリアムズのジョージ・ラッセルが2番手を獲得。決勝フロントロウを獲得するという驚きの走りを見せた。そのラッセルは予選後、「失うモノは何もなかった」と語った。
ここ数年、厳しい戦いが続いてきたウイリアムズ。ラッセルは欠場したルイス・ハミルトンの代役としてメルセデスのマシンを走らせた2020年のサクヒールGPでは入賞を果たしていたが、ウイリアムズでは予選Q3に進出することはあっても、なかなかポイントを手にすることができなかった。
ただ夏休み前最後のレースとなったハンガリーGPでは、チームメイトのニコラス・ラティフィと共にダブル入賞を獲得。遂に掴んだ”ウイリアムズでの入賞”に、涙ぐむシーンもあった。
そんな良い流れの中迎えたベルギーGP。雨が強まったり、弱まったりする難しいコンディションの中、ラッセルはQ3に進出。そのQ3の最終ラップでは、一気に首位に浮上するという驚異的なアタックを披露した。
直後にアタックしたルイス・ハミルトン(メルセデス)もラッセルのタイムには届かず、これでポールポジション獲得かと思われたが、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがラッセルよりも0.3秒速いアタックを完了。ポールポジションを奪い取った。
しかしながらラッセルは予選2番手でフロントロウを確保。これは前述のメルセデスのマシンに乗った2020年サクヒールGPに並ぶ、ラッセルの予選最高順位だ。しかも苦戦が続いてきたウイリアムズで成し遂げたということもあって、大きな驚きとなった。
「正直に言って、何て言えばいいのか分からない」
ラッセルは予選後のパルクフェルメでそう語った。
「昨日やったことで、Q1を突破するのに良い仕事ができたと思っていた。でも今、僕らはフロントロウに立っている」
「今日はチームの皆が素晴らしい仕事をしてくれたと思う。僕は正しいタイミングでコース上を走っていた。マシンのフィーリングはとても良かったから、明日に向けても自信を持っている」
ラッセルはQ3に進出し、最後のアタックに向かう段階で、「失うモノは何もない」と考えていたという。
「僕は、失うモノが何もないという幸運な立場にいた」
そうラッセルは言う。
「Q3に進出したけど、それは僕らにとってはいつものことではなかった。僕らは最後のアタックのために、最大限のパワーを発揮するエンジンモードを温存した。そして僕はただ、『行こうじゃないか!』と考えたんだ。やる気に満ち溢れ、そして興奮していたよ」
「でも、重要なのは明日だ。2番グリッドからスタートし、ポイントを獲得する必要があるんだ」
好スタートを切り、ケメル・ストレートの先の右コーナー”レ・コンブ”で、首位に躍り出ることを狙うか? そう尋ねられたラッセルは次のように語った。
「そのつもりだ。それができそうなら、もちろんそれを狙っていくよ。そうなったら、すごいね!」
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