F1 スペインGP

F1ドライバーの身体がもたない!? サインツJr.「健康を”代償”に払う必要があるか考えないと」

カルロス・サインツJr.は新世代のF1マシンに関して、ドライバーは首や背中に長期的な問題を抱える可能性があると警鐘を鳴らしている。

Adam Cooper

Adam Cooper

編集: 2022/05/20 11:59

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Carlos Sainz, Ferrari

 2022年のF1には新たな技術規定によるマシンが導入され、コース上では接近戦が演じられている。ただ、フェラーリのカルロス・サインツJr.はこの新世代のF1マシンによって、ドライバーが身体的な問題を抱えることになると警鐘を鳴らしている。

 2022年のF1マシンは、ダウンフォースを発生する上でグラウンドエフェクト効果に頼る割合が増えたこともあって、プレシーズンテストの段階から”ポーパシング”と呼ばれるマシンの上下動に悩まされてきた。チームはこの動きを抑制するために、サスペンションを固くセットアップする傾向にあるが、サインツJr.はその影響により、ドライバーの首や背中にかかる負担が長期的な問題になると考えている。

Read Also:

 motorsport.comにモナコGPで今シーズンのF1マシンがどうなるかと尋ねられた際、サインツJr.は次のように答えた。

「大きなチャレンジになるだろうと思っている」

「既にマイアミの縁石で、このマシンはかなり攻撃的なモノだと感じた。イモラの路面のバンプも、身体にかなりの負担がかかっていたんだ」

「モナコのこと以上にF1やドライバーとして、この種の哲学によるマシンによって、F1キャリアにおける”背中の健康”に対してどれだけの代償を支払うべきなのか? ということを考える必要がある。もっと開かれた議論をすべきだと思うよ」

「この(現行の)レギュレーションは素晴らしいと思う。彼らはレースが必要としている事をきっちりと行なってきた。でもこのマシンで、首や背中に負担がかかるような走りをする必要があるのか? ということなんだ」

「僕にとって、これはより哲学的な問題だ。F1や皆に、ドライバーがキャリアにおいて、戦うために自身の健康を代償として支払う必要があるのかを、もう一度考えてもらえないかと思う」

「モナコはタフなものになるだろう。でも僕は、もっと長期的なことを考えているんだ」

 サインツはマイアミGPのフリー走行で激しくクラッシュ。決勝では首の痛みに悩まされながら、3位をもぎとった。そうした個人的な経験から、彼はこうした訴えを口にしている。

「専門家からのアドバイスは貰っていない」

「背中と首の張りには普段のチェックをしているんだ。今年はどこでもキツくなっていると思う」

「既にそう感じているんだ。専門家からのアドバイスが無くとも、これなら今後10年は大変になるだろうというのは理解できるし、動きや柔軟性に対して多くの取り組みが必要になるだろう。健康、そして身体全体の健全を保つことに投資する必要があるだろう、と思っている」

 サインツJr.はこうした話題が、F1ドライバーとしては大々的に語りづらい問題だという認識も示した。

「おそらく、ドライバーとしてはあまり話したくない問題だと思う。僕らは弱音を吐きたがらないからね」

「僕は強いし、しっかりと健康な身体を持っているし、自分ではF1ドライバーの中でも健康な方だと思っている。それにF1のレースで苦しんだことは無い」

「でも、これはもっと長期的な話なんだ。僕ら全員の利益のためにも、この件について話し合い、どんな選択肢があるかを確かめるべきだと思う」

 この件についてFIAが関与する必要があるかどうか尋ねられると、サインツJr.は「特定の方向に進むと決めたなら、FIAの関与も必要になるだろう。この先どうなるか次第だ」と答えた。

 

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 F1メカ解説|アップデート多数。アストンマーチンはコンセプト変更か?:スペインGPピットレーン直送便

次の記事 F1メカ解説|アストンマーチンが”緑のレッドブル”化! 大幅アップデートでアイデア完コピ?

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

Adam Cooper



アストンマーティン、今季もトップグループに復帰できたとチーム代表自信「メルセデスより前にいられたのは励みになる」

F1

F1

日本GP

2024/04/15

アストンマーティン、今季もトップグループに復帰できたとチーム代表自信「メルセデスより前にいられたのは励みになる」



鈴鹿で良いとこなしのアルピーヌ、その一因は“同士討ち”。ガスリーはアップデートには手応えも「できるだけ早く次のモノを投入しないと」

F1

F1

日本GP

2024/04/12

鈴鹿で良いとこなしのアルピーヌ、その一因は“同士討ち”。ガスリーはアップデートには手応えも「できるだけ早く次のモノを投入しないと」



F1参戦承認はまだだけど……アンドレッティ、イギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン

F1

F1 2024/04/11

F1参戦承認はまだだけど……アンドレッティ、イギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン

最新ニュース



先入観で仕事しちゃだめよ! もてぎ戦で起きたハードタイヤ騒動、チーム&ライダーに教訓残す

MotoGP

MGP MotoGP

日本GP

5 時間前

先入観で仕事しちゃだめよ! もてぎ戦で起きたハードタイヤ騒動、チーム&ライダーに教訓残す



2戦連続表彰台も見えていたが……ハジャー、グリップと電力を失い5位に沈む「速さはあったのに。冗談みたいだ」

F1

F1 F1

バーレーンGP

6 時間前

2戦連続表彰台も見えていたが……ハジャー、グリップと電力を失い5位に沈む「速さはあったのに。冗談みたいだ」



MotoGP日本GP、無視されていたハードタイヤが実は”最高の”タイヤだった!? 決勝経て評価覆る「驚きだった」「後悔してる」

MotoGP

MGP MotoGP

日本GP

6 時間前

MotoGP日本GP、無視されていたハードタイヤが実は”最高の”タイヤだった!? 決勝経て評価覆る「驚きだった」「後悔してる」



ホンダ・レーシング渡辺康治社長が2027年1月1日付で退任へ。後任は現副社長の安田啓一氏

F1

F1 F1 7 時間前

ホンダ・レーシング渡辺康治社長が2027年1月1日付で退任へ。後任は現副社長の安田啓一氏

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録