サインツJr.、激しいF1タイトル争いで進むファンの”二極化”を懸念「偏った意見が飛び交っている」
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1のタイトル争いがクライマックスを迎える中、ファンの二極化があまりにも進みすぎていると語った。
写真:: Erik Junius
2021年シーズンのF1もついに最終戦。ルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が同ポイントで並ぶ、大激戦となっている。
両ドライバーともソーシャルメディアで多くのファンを持っているが、一連の物議を醸す裁定の中で戦いが過熱するにつれて、お互いのファンがライバルに対して否定的な意見を投稿している。
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、アブダビGPに向けてハミルトンとフェルスタッペンの戦いをどう思うかという質問に対して、自身の見解を述べた。
「それはF1というスポーツにとって理想的なシナリオだと思うし、見ていて超エキサイティングだよ」
「(サウジアラビアGPの)日曜日の夜、部屋に戻ってレースを見返してみると、前でいったい何が起こったのか、なぜみんながそのことを話しているのかが分かった」
「そしてそれを見て、その戦いがいかに厳しいものであるか、チャンピオン候補のふたりがレースのたびに戦っていることが、F1にとっていかにエキサイティングで理想的なことなのかを実感した」
「残念なことに、ツイッターやソーシャルメディア上では、両者のファンが二極化しており、罵り合いとは言わないまでも、非常に偏った意見が飛び交っている。ふたりのファンが激しく争っているのを見ると、レースの興奮も薄れてしまう」
「僕はもう少し中立的な立場で戦いを楽しむ方が良いと思うんだ」
アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、今季のフェルスタッペンを「他のドライバーよりも一歩先を行くドライビングをしていた」と高評価している。
アロンソの意見に同意するかと訊かれたサインツJr.は、具体的な意見を述べることを避けた。
「誰が僕から見てシーズン最優秀ドライバーなのかについて、個人的にコメントするつもりはない」
「もし僕が誰かのことを言えば、もうひとりの側が僕のことを批判するだろう。『ルイスの方が良いマシンを持っていた』とかね。あるいは、僕がそれはマックスだと言えば……」
「あまりにも二極化している。だから僕はスタンスを決めたくない。繰り返しになるけど、ソーシャルメディアで二極化が進んでいて、筋が通らないからだ」
「でも正直なところ、ふたりとも素晴らしいシーズンを過ごしていると思うし、ふたりとも信じられないようなレベルでドライブしていると思う」
また、サインツJr.はタイトル争いをしているフェルスタッペンとハミルトンに、クリーンなレースをするよう求めた。
「僕としては、彼らがこの最後の週末にクリーンな状態を保ち、何よりもスポーツのイメージのために、そしてF1の利益のために、F1が単なるショーではなく、スポーツだと示すために、良いスポーツマンシップと対決を見せてくれることを願うばかりだ」
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