マルケスとロッシは似ている？　チーフメカの語る“チャンピオン”の類似点

　マルク・マルケス（レプソル・ホンダ）が2013年にMotoGPクラスへ昇格して以降、彼は同クラスで勝利を欲しいままにし、これまでに最高峰クラスで5度のタイトルを獲得している。

　レプソル・ホンダチームにおいて、チームとの関係は家族同然だとマルケスは話しているが、とりわけマルケスの台頭におけるキーマンとして、クルーチーフのサンティ・エルナンデスが挙げられる。（上部写真のマルケスの右側、髭を貯えた男性）

　サンティは過去にアレックス・クリビーレ（1999）とバレンティーノ・ロッシ（2003）と組んで世界チャンピオン獲得を経験した男だ。

　MotoGPを配信しているDAZNのインタビューで、彼はロッシとマルケス、ふたりの相違点や類似点について語った。

「彼らははある点は似ている」

「“マルクがバレのようだ”と言いたいわけじゃない。ロッシと働いていた時は、彼はピットにいるようには見えなかった。皆が笑顔だったんだ」

「とにかく、全てが考えられていて、午後にガレージへ到着すると彼はライバルのリズムを把握していたし、彼は技術者全員をコントロールしようとしていた。マルクはこうした点で非常に似ている」

　第15戦タイGP決勝結果の如何によっては、マルケスは通算8度目のタイトル獲得の可能性がある。しかしエルナンデスはそうした可能性については、気を引き締めていく姿勢を示した。

「実際に獲得するまでは、勝ったとは言えない。確かに僕らは非常にタイトル獲得へ接近しているが、自分たちのことを信頼しすぎるべきではないんだ。オースティンではミスによって誰もが確実と思っていた25ポイントを失った。僕らはそこから学ぶ必要がある」

「現時点では、僕らはチャンピオンシップを失う可能性だってある。マルクは精神的に成熟してきていて、時には制限があることも正しいと理解するようになったんだ」

Marc Marquez, Repsol Honda Team

Photo by: Gold and Goose / LAT Images