スーパーフォーミュラ
「安全には限界がない」スーパーGTで発生した大事故に関連し、スーパーフォーミュラが安全対策に持論
スーパーフォーミュラを主催する日本レースプロモーションの上野禎久代表取締役は、スーパーGT第2戦富士で発生した事故に絡め、安全対策の重要性について言及した。
戎井健一郎
公開日時: 2022/05/25 3:07
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

オートポリスで行なわれたスーパーフォーミュラ第4戦。予選日に行なわれた定例会見、サタデーミーティングではスーパーフォーミュラを主催する日本レースプロモーションの上野禎久代表取締役が出席し、『SUPER FORMULA NEXT50』プロジェクトにおける新たな取り組み等が紹介された他、先日発生したスーパーGT第2戦富士の事故に関する質問も飛んだ。
ゴールデンウィークに開催されたスーパーGT富士戦では、大きなクラッシュが発生した。GT500クラスのトップ集団がホームストレート上でスリップストリームを使いながら競り合う中、3号車CRAFTSPORTS MOTUL Zの高星明誠がスローダウンしているGT300車両を避けるためスピンし、スタンド側のガードレールに激突したのだ。幸い高星に怪我はなかったものの、稀に見るビッグクラッシュに詰めかけた観衆、関係者は一瞬凍りついた。
高星のクラッシュにより破損したガードレール
Photo by: Masahide Kamio
SNS上などでも様々な意見が飛び交っているこのアクシデントについての見解を尋ねられた上野社長は、「他のカテゴリーで起きた件なので詳細については理解できていない」として直接的な見解を述べることは避けたものの、カテゴリーを問わず安全対策を究めていくことは重要だとして、次のように語った。
「JRPのポリシーとして大事にしているのが、『安全には限界がない』ということです。モータースポーツにはアクシデントがつきものですが、常に安全に配慮していくことが重要です」
「僕たちがもうひとつ大切にしているのは、こういった事故が起きた時に責任を人に置かないということです。僕たちは原因や課題をモノやコトに置いています。本当にあれは正しかったのか、ハード側で対策ができなかったのかなど、モノやコトで解決の方向を探っていきます。そうでないと、人が変わった瞬間に元に戻ってしまいますから」
「安全を最優先して、常に危険と隣り合わせにあるドライバーやお客様を守ることに捧げようという考え、そしてそれはモノやコトで解決できないかという考えを持っています」
またJRPは、昨年からドライバーの選手会組織であるFRDA(フォーミュラ・レーシング・ドライバー・アソシエーション)と定期的な意見交換を実施している。今回のオートポリス戦でもミーティングが実施され、彼らはレースウィークの金曜日に1時間半近くドライバーズサロンにこもり、様々なテーマについてディスカッションした。上野社長曰く、その中ではスーパーGTでの一件も議題に挙がったという。
「FRDAさんと一緒に、ドライビングマナーも含め、起きた事象を全員で振り返る環境を作っています。昨日もミーティングをして、この(スーパーGTの)テーマも出ました」
「課題をドライバー同士で共有して、コミュニケーションをしながら、プロモーター、オーガナイザー、選手間の信頼関係を作っていこうという取り組みをしています」
4月に行なわれたスーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿は、ウエットからドライに変わる難しいコンディションだったが、大きなアクシデントもなく終了した。上野社長は、これがドライバー達のテクニックとマナーの賜物であると評価しながらも、「危険なコンディションだった」という意見が挙がっていたことから手放しでは喜べないと考えており、「常に安全意識を持った上で対策をとっていきたいです。安全なくしてスーパーフォーミュラなし、ですから」と締めくくった。
Read Also:
- 富士で大クラッシュの22号車アールキューズ、第3戦鈴鹿は欠場「世界情勢等の影響でパーツ調達に時間要する」
- 福住仁嶺、タイヤ交換義務消化せず失格。規則の解釈に関し「理解がなっていなかった」と道上監督|スーパーフォーミュラ第4戦
- 波乱のGT第2戦富士、短縮終了でなければどんな展開になっていた?:英国人ジャーナリスト”ジェイミー”の日本レース探訪記
- 野尻智紀の連覇に“待った”! 平川亮が今季2勝目、8番グリッドからの大逆転|スーパーフォーミュラ第4戦
- 野尻智紀、3戦連続のPP発進も今季初めて表彰台逃す「タイヤに荷重をかけ続けられなかった」|スーパーフォーミュラ第4戦
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 野尻智紀、3戦連続のPP発進も今季初めて表彰台逃す「タイヤに荷重をかけ続けられなかった」|スーパーフォーミュラ第4戦
次の記事 モータースポーツを支える企業 その2 タタコンサルタンシーサービシズ(TCS) 【第2回】
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment
More from
戎井健一郎

グランツーリスモに収録決定! スポーツランドSUGOってどんなコース? フラガ&利徠斗が解説……実装前に難所を予習しよう
スーパーフォーミュラ
スーパーフォーミュラ 1 日前
グランツーリスモに収録決定! スポーツランドSUGOってどんなコース? フラガ&利徠斗が解説……実装前に難所を予習しよう

次世代国産フォーミュラ『JMIA-DOME F113』が富士でデモラン! 開発ドライバーの大嶋和也も好感触「思ったよりも順調。楽しみです」
WEC
WEC
Fuji
2 日前
次世代国産フォーミュラ『JMIA-DOME F113』が富士でデモラン! 開発ドライバーの大嶋和也も好感触「思ったよりも順調。楽しみです」

DENSO SARD、SUGO戦は今年も勝利まであと一歩届かず。「燃料の問題がなければ、優勝争いできたはず」とフェネストラズ
スーパーGT
スーパーGT
第6戦:SUGO
8 日前
DENSO SARD、SUGO戦は今年も勝利まであと一歩届かず。「燃料の問題がなければ、優勝争いできたはず」とフェネストラズ
最新ニュース

ホンダ、2回目のADUOアップデートはターボ。すでにスペインGPで投入済み……HRC渡辺康治社長が明かす
F1
F1 F1
バーレーンGP
46 分前
ホンダ、2回目のADUOアップデートはターボ。すでにスペインGPで投入済み……HRC渡辺康治社長が明かす

日本GPに向けてボルテージアップ! MotoGP Fan Fest Tokyo大盛り上がり。小椋「頑張って走ります!」
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
58 分前
日本GPに向けてボルテージアップ! MotoGP Fan Fest Tokyo大盛り上がり。小椋「頑張って走ります!」

オコン、ハースF1との契約終了に際しコメント「これで僕のF1キャリアが終わったわけではない」
F1
F1 F1
バーレーンGP
1 時間前
オコン、ハースF1との契約終了に際しコメント「これで僕のF1キャリアが終わったわけではない」

ハースF1、今季限りでエステバン・オコンとの契約終了を発表。後任は誰に?
F1
F1 F1
バーレーンGP
1 時間前
ハースF1、今季限りでエステバン・オコンとの契約終了を発表。後任は誰に?
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録