サウジアラビアに建設中の新サーキット。2023年F1開催を目指す?
サウジアラビアのキッディヤに建設中の新しいサーキットは、2023年からF1グランプリを開催する準備が出来ているという。サーキットの代表が、1月17日(金)に行われたイベントでそう語った。
写真:: Qiddiya Grand Prix
サウジアラビで初のF1グランプリが、2023年から開催されることになるかもしれない。
このグランプリは、サウジアラビアの首都リヤドから約50kmのところに建設中の、新たなサーキットが舞台となる模様だ。このサーキットは、壮観な山脈の景色を背に開発が進められている、新たなエンターテイメント&商業施設の一部になる予定だ。
サーキットレイアウトを手がけたのは元F1ドライバーのアレクサンダー・ヴルツで、F1開催に必須となるFIAのグレード1規格を満たす形で設計されている。
キッディヤ・インベストメント・カンパニーのCEOであるマイク・ライニンガーはmotorsport.comに対して、サーキット建設の目的は、すべてのトップレベルのモータースポーツを誘致することにあると語った。
「我々はMotoGP、WEC、国内戦、国際戦……そしてさらにはF1まですべてのカテゴリーを開催できるようにこのサーキットを開発している」
そうライニンガーCEOは語った。
「最終的には、最大かつ最高のモータースポーツイベント、本当に全てのカテゴリーを開催できるために施設を建設している。グレード1とは、ご存知の通りF1と同義語とも言える。その開催が実現することを願っている」
最初のF1を開催するまでには、どのくらいの準備時間が必要なのか? それについて尋ねられると、ライニンガーCEOは次のように語った。
「キッディヤでのプロジェクトは、非常に大規模なプロジェクトの第一段階に向け、順調に進んでいる。2023年の初めには、準備が整うだろう」
F1のCEOであるチェイス・キャリーと、商業部門のトップであるショーン・ブラッチズは、昨年サウジアラビアを訪れ、近い将来F1を同国内で開催することについて、王室と話し合ったと言われている。
またサーキットのレイアウトについて、ライニンガーCEOは次のように説明する。
「200mの切り立った崖がサーキットの横にある。そして、サーキットにはふたつの”ゾーン”が設けられる」
「ひとつのゾーンはスタジアムの中にあり、そのスタジアムの観客は6kmにもおよぶサーキット全体を見渡せる。そしてサーキットには”都市部”と呼ばれる部分もある」
「サーキットはスタジアムを離れ、建設中のエンターテイメントエリア、そして都市の残りの部分に続いていく。サーキットの周りは、ホテルやショップ、レストランで賑わい、ジェットコースターやアトラクションがある」
「最高のスタジアムコース、そして最高のシティコースが、ひとつにまとまったのだ」
1月17日に行なわれたキッディヤでのイベントには、デイモン・ヒルやデビッド・クルサード、ニコ・ヒュルケンベルグ、ロマン・グロージャンなど、新旧様々な時代のF1経験者が参加した。そして、この新サーキットをシミュレーターで初めて走行した。
彼らと共にイベントに参加した、レイアウト設計を担当したヴルツは、このプロジェクトについて次のように語った。
「スピードバークのコースを含む、キッディアのモーション&モビリティゾーンを設計できるのは、一生に一度の特別なことだ」
「先見の明のあるキッディヤのプロジェクトは、コースを設計する素晴らしい機会を我々にオファーしてくれた。このコースは、ドライバー、観客、そしてお茶の間でご覧になるすべてのファンにとっても、素晴らしい”レーシングアリーナ”となる」
「このサーキットのデザインは、自然の地形を利用して、標高が変化する。それと同時に、ドライバーとエンジニアの両方にとってチャレンジングなモノになるよう設計されている。そしてシミュレーションを行なった観点から言えば、コースを走るのも、外から見るのも、絶対にスリル満点だろう。キッディヤは、世界のモータースポーツの中心となるために必要な、すべてのモノを備えている」
なおこのサーキットに隣接するジェットコースターは、世界で最も高く速いモノになるという。
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