サウジアラビアのeスポーツ協会SAFEISが、ル・マン24時間仮想レースのタイトルスポンサーに

　サウジアラビアのeスポーツと知的スポーツの協会であるSAFESは、ル・マン24時間バーチャル・レースのタイトルスポンサーを務めることになった。この契約は、6月13日（土）から14日（日）にかけて行なわれるオンラインスポーツによって、世界中のeスポーツとモータースポーツのコミュニティをさらに統合していくことを目的にしている。

　サウジアラビアでは今年、新型コロナウイルスの危機が始まるまえに、フォーミュラEとダカール・ラリーを開催し、成功を収めた。そして同国は、歴史的なル・マン24時間レースをサポートするため、世界中のモータースポーツへとその支援の輪を、SAFEISを通じて拡大した。

　ル・マン24時間バーチャル・レースは、モータースポーツとeスポーツの両方の世界から、最も優れたドライバーたちが集結。オンライン上で行なわれる、世界で最も有名な耐久レースに挑む。このレースはシミュレータソフトである『rFactor2』を使って行なわれ、ふたつのカテゴリー（LMP2とGTEクラス）合わせて50台のマシンがエントリーする。参戦するドライバーは現役のF1ドライバー、F1王者、インディカー王者、ル・マン勝者、そして世界的にもトップクラスのシムレーサーなど、超豪華なラインアップである。

　なおサウジアラビアには、600万人ものeスポーツのプレイヤーがいるという。そのためSAFEISがル・マン24時間バーチャル・レースのメインスポンサーになるのは、サウジアラビアが世界的なゲームのハブとなり、eスポーツを通じて世界と繋がるという野望を実現されるためだ

　SAFEISの名前は、ル・マン24時間バーチャル・レースに参戦する全てのマシンのフロントガラスやコースサイドの看板に入れられる。それだけではなく、このイベントを通じて、幅広く世界に関連付けられることになる。

　SAFEISの会長であるファイサル・ビン・バンダー・アル・サウジ王子は、今回のパートナーシップに関して次のように語った。

「サウジアラビアは、モータースポーツやル・マンと長年にわたって関係してきている。また、このスポーツとの繋がりは、我が国でフォーミュラEやダカール・ラリーなど、グローバルイベントを主催することにより、最近強化されている」

「また我が国は、ゲームの世界で”国境なきゲーマー”を通じ、ゲームの世界での力強い勢力としても浮上している。これにより、これまでに開催された中でも最大のチャリティeスポーツイベントとなった」

「これらふたつの世界を組み合わせること、そしてレースとゲームへの情熱が、新型コロナウイルスに蔓延に伴い世界中が危機的状況に陥っている中では理想的な機会と言える。eスポーツを通じて新たなファンを楽しませ、魅了しながら世界を統一することで、ル・マンの遺産を受け継いでいくことができるイベントをサポートできることを嬉しく思う」

HRH Prince Faisal bin Bandar Bin Sultan

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　WEC（世界耐久選手権）とル・マンeスポーツ・シリーズのCEOであるジェラール・ヌヴーも、次のように語る。

「スポーツは普遍的な言語を話し、長年にわたって世界中の人々を結びつけてきた。今日、特に2020年においては、eスポーツについても同じことが言える。モータースポーツとシムレーサーのトッププレイイヤーが一堂に会し、世界的なステージを来そうこのユニークなイベントのタイトルパートナーとして、SAFEISを迎え入れることができ、我々は喜ぶと共に、光栄に思っている。これは世界的なイベントであり、SAFEISの関与により、国際的のeスポーツイベントに向け、さらなる道が開かれると確信している」

　同イベントの実施をサポートするMotorpsort Gamesのドミトリー・コズコCEOは次のように語った。

「SAFEISとの今回の合意は、ル・マン24時間バーチャル・レースの世界的な魅力を、さらに強調するモノだと言えるだろう。Motorsport Gamesは、SAFEISと提携できることを嬉しく思うと共に、ACOやFIA WECと共に、世界がこれまでに見た中で最も期待されるeスポーツにすることを約束したいと思う。ドライバーやチームのラインアップ、そしてSAFEISの関与によってもたらされる興奮は、これが本当に究極のeスポーツ耐久レースであることを意味する」

　このル・マン24時間バーチャル・レースの視聴方法の詳細は、6月8日（月）に明らかにされる予定だ。