WEC セブリング1000マイル
勝って当たり前なんて言わせない! WECトヨタの小林可夢偉、勝利の価値を高めるライバルの台頭に「輝かしい未来が待っている」
WEC開幕戦セブリング1000マイルで1−2フィニッシュを成し遂げたトヨタは、続々ハイパーカークラスへ参戦するライバルの存在によって勝利の価値が高まると考えており、小林可夢偉は今後シリーズには「輝かしい未来が待っている」と語っている。

Rachit Thukral
編集: 2023/03/19 3:36
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

3月17日(金)に行なわれた2023年シーズンの世界耐久選手権(WEC)開幕戦セブリング1000マイル決勝。レースではToyota Gazoo Racingの7号車『GR010ハイブリッド』のホセ・マリア・ロペス、小林可夢偉、マイク・コンウェイが制し、僚機8号車を駆るセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のトリオが2位でチェッカーを受けた。
今季からはハイパーカークラスにフェラーリやヴァンウォールがル・マン・ハイパーカー(LMH)で参戦、IMSAと平行してポルシェとキャデラックがLMDhを投入しており、競争は激しくなっている。
トヨタとしては脅威が増す一方で、勝利の価値を高めるライバルの存在を歓迎している。
関連ニュース:
予選でポールポジションを獲得したフェラーリ50号車『499P』(アントニオ・フォッコ/ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン組)が、スタートから早々に出動したセーフティーカー中のピットストップの”あや”で順位を落としたことで、トヨタ勢がワンツー体制を確立した。
その後はトヨタ勢を脅かすチームはおらず、7号車が8号車を従えてトップチェッカーを受けた。一方で、最大のライバルと目された50号車は2度のペナルティを受け、トヨタから2周遅れの3位に終わった。
レースを制したロペスは、スポーツカーレースの最高峰クラスが新たな黄金時代を迎えた2023年も、これまでハイパーカークラスを支配してきたトヨタの優位性は変わらないことを称賛した。
「まず、ここにいるみんなとチーム、そしてチームメイトにおめでとうと言いたい」とロペスは言う。
「僕としてはかなり苦戦していて、ここ数戦は(小林とコンウェイの)彼らと比べてあまり良い仕事ができなかった。でも僕は信じることを止めなかったんだ」
「(勝てるだけの)マシンはあった。最初の数周はリズムをつかむのも、自信を取り戻すのも簡単ではなかったけど、マシンはうまく機能していた。難しかったけど、マシンは良かったし8号車やフェラーリとも良いバトルができた」
「シリーズは変化し、より素敵なモノになった。僕らは現代の耐久レースに関われていることを誇りに思う」
「チームを誇りに思うよ。メカニックやエンジニアも完璧なレースをしたし、ピットストップも良かった。マシンには何の問題も起こらず、それが差を築く要因になった」
「この1-2は僕らチームにとって非常に重要なモノで、長いシーズンだけどこうやってスタートできたのは良かった」
#50 Ferrari AF Corse Ferrari 499P: Antonio Fuoco, Miguel Molina, Nicklas Nielsen
Photo by: JEP / Motorsport Images
関連ニュース:
トヨタは旧規定LMP1時代から数年、主要メーカーとの激しい競争を待ち望みながら最高峰クラスを走ってきた。しかし2023年シーズンからはLMHに加えてLMDhが導入され、トップカテゴリーにかつての活気が戻りつつある。
来年からはさらにBMWやランボルギーニ、アルピーヌがLMDhをハイパーカークラスに投入予定であり、トヨタ7号車のドライバーとチーム代表を兼任する小林は、競争の激化がWECに凄みを出すと考えている。
「まず、スターティンググリッドについた時、すごいと感じました。昨年よりも確実にそう感じます」と小林は言う。
「雰囲気もあってか、みんなワクワクしていますし、フェラーリがトップカテゴリーで走っているのを見ると、全く別世界みたいな感じです」
「ル・マン100周年というのは本当に大きなことです。レース前からそれを感じていましたし、この勢いはこれからももっと増していくと思います」
「WECに注目が集まるのは基本的にとても嬉しいです。2023年にいくつかのメーカーが来ましたが、2024年にはさらに多くのメーカーが来ることとになっています。この先、輝かしい未来が待っているのは間違いありません」
「しかし、僕らはまだ戦っていますし、Toyota Gazoo Racingとして競争力は保てています。それは日本(にいる人々)の功績です。Toyota Gazoo Racingファミリーのみんなが、僕らをサポートしてくれましたし、それがこの結果を生んでくれました」
また、2位となったハートレーは勝利を逃したことを残念に思う一方で、2台のマシンが2秒差でチェッカーを受けたことは、開幕戦でトヨタの2台がいかに拮抗していたかを示していると語った。
「チーム全体にとって素晴らしい結果で、このために懸命に働いてくれたみんなにとっても、信じられないほど嬉しい結果だ」
「8号車が2位だったのは、少し残念だ。でも7号車のみんなに優勝おめでとうと言いたい」
「ハードなレースの末に、2台の差が2秒しかなかったのは、このチームがいかに素晴らしい仕事をしたかを示している」
関連ニュース:
- 表彰台は逃したケド……キャデラック、WECデビュー戦で4位も「フェラーリ相手に10秒差は良い幕開け」
- WECで”キルスイッチ事件”発生。外れたオンボードカメラがLMP2首位快走中のマシンの息の根止める
- 引退した中嶋一貴のWECリザーブ就任、発端は小林可夢偉の冗談だった? 「真に受ける人が多くて」と本人苦笑
- 冷えたタイヤもお手の物! WEC、タイヤウォーマー廃止もトヨタの小林可夢偉&平川亮は「スーパーGTやSFで経験済み」
- 実現すればグリッドがさらに華やぐ? ポルシェ、ライバルLMDhメーカーのカスタマー供給を奨励も「時期尚早」とアキュラ
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 WECで”キルスイッチ事件”発生。外れたオンボードカメラがLMP2首位快走中のマシンの息の根止める
次の記事 WEC開幕戦でPPデビューのフェラーリ、決勝は3位もトヨタに勝てないことは分かっていた?「我々は“目標”を達成した」

More from
Rachit Thukral

「最強ライダーのマルケスからは沢山の事が学べる」アプリリアCEO、今季タイトル争い最後まで戦い抜くと決意
MotoGP
MotoGP
アラゴンGP
1 日前
「最強ライダーのマルケスからは沢山の事が学べる」アプリリアCEO、今季タイトル争い最後まで戦い抜くと決意

MotoGP、2027年のプレシーズン日程を発表。新世代移行もテスト1日減少
MotoGP
MotoGP
アラゴンGP
2 日前
MotoGP、2027年のプレシーズン日程を発表。新世代移行もテスト1日減少

クアルタラロとヤマハ、関係さらに拗れる? 「2027年向けの開発はしたくない」ピレリタイヤテストの参加拒否が引き金
MotoGP
MotoGP
アラゴンGP
4 日前
クアルタラロとヤマハ、関係さらに拗れる? 「2027年向けの開発はしたくない」ピレリタイヤテストの参加拒否が引き金
More from
Toyota Gazoo Racing

小林可夢偉、トヨタTR010のレースペースに自信「予選はまったく意識しない形でここまで準備を進めてきた」|2026年ル・マン24時間レース
WEC
WEC
24 Hours of Le Mans
2 ヵ月前
小林可夢偉、トヨタTR010のレースペースに自信「予選はまったく意識しない形でここまで準備を進めてきた」|2026年ル・マン24時間レース

トヨタは昨年に比べて戦闘力アップ! 小林可夢偉&平川亮がWEC開幕戦決勝に向け意気込み「今年1年楽しみになった」 でもレースは大荒れの天候に?
WEC
WEC
Imola
4 ヵ月前
トヨタは昨年に比べて戦闘力アップ! 小林可夢偉&平川亮がWEC開幕戦決勝に向け意気込み「今年1年楽しみになった」 でもレースは大荒れの天候に?

勝田貴元、初優勝からの連勝でランキング首位に「今後も自分たちの仕事に集中するだけ」
WRC
WRC
Rally Croatia
4 ヵ月前
勝田貴元、初優勝からの連勝でランキング首位に「今後も自分たちの仕事に集中するだけ」
最新ニュース

ピエール・ガスリー歓喜の初ポールポジション……6年前に初優勝を手にしたモンツァ「ここは本当に特別な場所だ」
F1
F1 F1
イタリアGP
5 時間前
ピエール・ガスリー歓喜の初ポールポジション……6年前に初優勝を手にしたモンツァ「ここは本当に特別な場所だ」

コンマ5秒失っていた……角田裕毅、マシンの問題に見舞われイタリアGP予選でQ1敗退「でも決勝に向けては、まだチャンスがあると思う」
F1
F1 F1
イタリアGP
7 時間前
コンマ5秒失っていた……角田裕毅、マシンの問題に見舞われイタリアGP予選でQ1敗退「でも決勝に向けては、まだチャンスがあると思う」

ピエール・ガスリーが真っ向勝負で強豪下し、歓喜のキャリア初PP獲得! 角田裕毅はマシンに問題Q1敗退|F1イタリアGP予選
F1
F1 F1
イタリアGP
7 時間前
ピエール・ガスリーが真っ向勝負で強豪下し、歓喜のキャリア初PP獲得! 角田裕毅はマシンに問題Q1敗退|F1イタリアGP予選

F1イタリアGP予選速報|すごい展開! ガスリーがポールポジション。角田裕毅はマシンに問題……悔しいQ1敗退。アストンマーティン・ホンダ最下位
F1
F1 F1
イタリアGP
8 時間前
F1イタリアGP予選速報|すごい展開! ガスリーがポールポジション。角田裕毅はマシンに問題……悔しいQ1敗退。アストンマーティン・ホンダ最下位
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録