マクラーレンF1代表、大雨のスパで下された判断に理解「レース開催を100%保証する方法は屋内レースしかない」
マクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルは、悪天候に見舞われたベルギーGPを終えて、仮にF1マシンのデザインが変更されてもあのコンディションでは走れなかったと語った。
Daniel Ricciardo, McLaren MCL35M
Jerry Andre / Motorsport Images
F1第12戦ベルギーGPは、悪天候により長時間に渡ってレースが中断され、結果的に数周のセーフティカーランのみでレース成立となった。マクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表も、あの大雨の中でまともにレースをすることは不可能だったと考えている。
F1ではこれまで、車高を上げたり、ホイールカバーをつけたりといった、悪天候でも走れるマシンにするための変更ができるかどうかについて、注目されてきた。
しかしザイドル代表は、今回のような大雨ではどのカテゴリーのマシンでもレースをすることは不可能だったとして、F1は時として走行不可能な天候に見舞われるという事実を受け入れなければならないと語った。
「我々はこれを受け入れる必要があると思う。なぜなら、レースの開催を100%保証するためにできることは屋内レースだけだからだ」
ザイドルはそう語った。
「我々は屋外でレースをしている限り、どんなマシンであっても(走行が)不可能な状況が起こり得ることを受け入れなければならないと思う」
「まずアクアプレーニングの問題が起き、加えて水しぶきによるドライバーの視界の問題も起きる。このようなコンディションで安全に走れるマシンがあるとは思えない」
ザイドルはまた、悪天候の中で通常通りのレースを行なおうとしなかったF1の判断は正しかったと述べ、セーフティカーランでリスタートの時を伺うことも正しかったと語った。
「前日にも見られたように、路面が乾いてレース可能な状態になるまでは非常に早い」とザイドルは言う。
「レースが再開された時、我々はマイケル(マシ/F1レースディレクター)と同じ天気予報を見ていたが、雨が止む可能性があると出ていた。そして20台ものマシンがコースを走れば、路面はすぐに乾く可能性があった」
「再スタートを試みたのは、そういった意図があったからだと思う。しかし残念ながら天候はコントロールできるものではなく、うまくいかなかった」
「安全が第一であることは明らかであり、そういった点では正しい判断が下されたと思っている」
セーフティカー先導で数周しただけでレースが成立となり、選手権ポイントが与えられたことについては批判の声も上がっているが、ザイドルはこういった状況は理想的でないとしながらも、F1は現行のルールを適用するしかなかったと語った。
「もちろん、誰もがああいったレースの終わり方を望んでいない。しかし最終的にはルールがあり、それが適用されたまでだ」
「我々がその恩恵を受けたことも確かだ。我々は4番手のマシンがいて、ダニエル(リカルド)が予選で好成績を獲得した恩恵を受けられたのだ」
「そしてそういった恩恵を受けられなかったチームが、文句を言ったりしているのも確かだ。それもF1の一部だ」
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