SFもてぎ予選|超大接戦を制したのはパロウ。スピードスター覚醒で連続PP
スーパーフォーミュラ第5戦もてぎの予選が行われアレックス・パロウが2戦連続のポールポジションを獲得した。
写真:: Jun Goto
スーパーフォーミュラ第5戦もてぎ戦の予選が行われ、アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)がポールポジションを獲得した。
スーパーフォーミュラの予選は、非常に暑いコンディションでスタートした。気温は38度、上空には雲が広がったものの路面温度は49度となり、ドライバーにも、マシンにも、そしてタイヤにも厳しい状況である。
予選Q1はミディアムタイヤの使用が義務付けられている。そんな中、セッション開始と同時に各車が続々とコースインしていった。
予選Q1:灼熱のQ1、全車大接近、激戦の決着
まず好タイムを記録したのはアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)だった。パロウは1分33秒733を記録して首位に立った。2番手にはチームメイトの牧野任祐がつけたが、彼は2度目の計測ラップでセクター3までは最速タイムを更新しそうなペースだった。ただセクター4がうまくいかず、パロウを上回るところが、ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)に2番手の座を上回られる形となった。
残り6分を迎える段階で、各車がタイヤを交換し、再びコースに入っていった。
2度目のアタックで大幅にタイムを上げたのは福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)で、一気にトップタイムを更新した。続いて金曜専有走行でトップタイムだった平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が首位に浮上。パロウもタイムアップを果たしたが、2番手止まりだった。
ただ、このパロウをルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)が上回って2番手。4番手にはニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)が続いた。
Q1のチェッカーフラッグが振られる中、多くのマシンがタイムを更新……順位が目まぐるしく移り変わる。
結局、平川が首位でセッション終了。山下健太(KONDO RACING)、牧野、国本雄資(KONDO RACING)、中嶋、大嶋和也(UOMO SUNOCO Team LeMans)、パトリシオ・オワード(TEAM MUGEN)アーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO Team LeMans)、塚越広大(REAL RACING)までがQ1で脱落となった。
ただし、首位の平川から最下位20番手の塚越までの差は1.5秒、14番手牧野に至っては、わずか0.6秒差だった。混戦模様の2019年スーパーフォーミュラを体現した、そんなセッションだったと言えよう。
予選Q2:ランク2位のキャシディ、Q2脱落
続いて行われた予選Q2。一番最初にコースインしたのは、carrozzeria Team KCMGの小林可夢偉だった。その他のチームも残り4分半を切った頃からコースインしていった。
そんな中、パロウが1分31秒955を記録してトップの座を奪う。ただ最初にコースインし、入念にタイヤを温めていた小林可夢偉が、パロウを上回って首位に立った。
しかしそれでは終わらなかった。やはり虎視眈々とチャンスを狙っていた福住仁嶺が1分31秒869を記録して首位に浮上。そのままトップでセッションを終えた。
アウアーが好調さを維持して4番手、山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)はセッション終盤に5番手に入った。以下平川、野尻智紀(TEAM MUGEN)、石浦宏明(P.MU / CERUMO・INGING)がトップ8となり、Q3に駒を進めた。
関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、坪井翔(P.MU / CERUMO · INGING)、ハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark)がここで脱落。タイトルを争うニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)も12番手と手痛い形で予選を終えた。
予選Q3:超速! パロウがレコード更新で、2戦連続PP獲得
ポールポジションを決める予選Q3。各車ともコースインのタイミングを遅らせ、最後のタイミングでの1アタックに懸けた。
そんな中でまず速さを見せたのは、アレックス・パロウ。コースレコードを更新する1分31秒442でトップに立った。平川亮もこれに匹敵する速さで走ったが、0.2秒及ばず。福住仁嶺が3番手に入った。
アウアーはセクター1でパロウの速さに迫ったが、セクター2以降は伸びずに4番手までだった。
結局パロウのタイムを上回るドライバーは現れず、ポールポジションを獲得。昨年、石浦宏明が記録したレコードを上回ると共に、前戦富士に続く2戦連続でのポールポジション獲得となった。そして絶好のポジションから、連勝を狙うことになる。
2番手には初日から好調の平川が入り、福住が3番手、以下アウアー、石浦、野尻、小林、山本という結果となった。
順位 | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | 平均速度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | アレックス パロウ | TCS Nakajima Racing | 2 | 1'31.442 | 189.011 | ||
2 | 平川 亮 | Team Impul | 2 | 1'31.641 | 0.199 | 0.199 | 188.601 |
3 | 福住 仁嶺 | DoCoMo Team Dandelion Racing | 3 | 1'31.764 | 0.322 | 0.123 | 188.348 |
4 | ルーカス アウアー | B-MAX with Motopark | 2 | 1'31.804 | 0.362 | 0.040 | 188.266 |
5 | 石浦 宏明 | JMS P.mu/cerumo-INGING | 3 | 1'31.931 | 0.489 | 0.127 | 188.006 |
6 | 野尻 智紀 | Team Mugen | 3 | 1'31.942 | 0.50 | 0.011 | 187.983 |
フルリザルトを見る |
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments