スーパーGT 第2戦:富士

スーパーGT第2戦富士振り返り:初運用のFCYはレースを面白くした

2021年のスーパーGT第2戦富士では、FCY(フルコースイエロー)が初導入されたり、最終盤にドラマが起こったりと、実に見どころの多いレースとなった。そのレースを改めて振り返ってみる。

皆越 和也

公開日時: 2021/06/08 6:19

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

GT500 podium

 5月29〜30日に予定されていたスーパーGT第3戦・鈴鹿は新型コロナ感染症の拡大に伴い、鈴鹿市に「まん延防止等重点措置」が適用されたために延期となった。第2戦・富士から1ヵ月が経過したが、改めてレースを振り返ってみる。

 このレース一番のドラマは最終盤に起きた。110周レースも残り30分となったころ、コカ・コーラコーナーの手前でミッショントラブルのためにストップした車両があり、現場手前の2コーナーでは、黄旗が掲出されていた。

 直後の96周目にはその車両をコース脇から安全な場所へ移動させるためにこの日3回目のFCY(フルコースイエロー)となった。FCYは約7分間続いたが、その間に2コーナーからの黄旗区間で、トップの8号車ARTA NSX-GTの福住仁嶺がバックマーカーを追い越してしまったことが発覚。これで8号車NSXにはペナルティが課せられるため、2位の36号車 au TOM’S GR Supraがトップに繰り上がり、そのまま優勝のはずだった。

 しかしFCYが解除となった瞬間、36号車スープラは加速せずスローダウン。プロペラシャフトの破損だった。ここしばらく決勝レース中には見受けられなかったプロペラシャフトの破損。80km/hというFCYの速度制限は、プロペラシャフトに負担が掛からないような速度設定だったそうで、他車両はどれもそのトラブルは発生しなかった。しかし36号車スープラは不運だった。ドライバーは坪井翔。開幕戦も素晴らしいトップ争いを展開したものの2位フィニッシュで、今回はようやく優勝が目前に見えていただけに悔しいレースとなった。

 FCYが解除された17時21分からチェッカーまでの18分間、トップ2台の車両が消え、4台によるトップ争いが演じられた。ゴール2周前には昨年最終戦で悔しい思いをした37号車KeePer TOM’S GR Supraが3位を奪うなど激しいバトルを見せてくれた。トップと4位の差がわずか1.552秒というのもすごいことだった。

 このレースでは初めてFCYが運用された。昨年まではアクシデント等があるとセーフティカー(SC)導入となり、隊列を組み直して各車の差はグッと縮まってのリスタート。その直前にタイミングよくピットインし、まさかの逆転優勝というレースも一昨年と昨年に起きており、公平性を保つためには導入必須のシステムだった。しかし今回の公式練習でのFCYテストでも、速度を落とすタイミングを遅くする車両もあったようで、何人かのドライバーからはフェアではないという意見も聞かれた。これについてはちゃんと監視する必要があるだろう。

 今後、入念なテストを行なった富士と鈴鹿ではFCYは適用されるようだが、テストを行なっていないSUGOやオートポリスでは電波がきちんと飛ぶのかも含め、しっかり確認をしていかねばならないとGTA定例記者会見で坂東正明会長は語っていた。早い時期にすべてのサーキットでFCYが実施されることに期待したい。

 なおエンジントラブルのために序盤に白煙を吹いてリタイアとなった23号車MOTUL AUTECH GT-Rだが、スタート直後のビデオを見てみると、1コーナーで37号車KeePer TOM’S GR Supraに追突しており、これがトラブルの原因になった可能性もある。昨年2勝を挙げ相性の良い鈴鹿ラウンドが延期になったのは痛いだろうが、次に載せるエンジンの開発が少しでも進めばアドバンテージになるかもしれない。

 

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 延期となっていたスーパーGT第3戦鈴鹿の開催日が8月21日、22日に決定。ル・マン24時間と同じ週末に

次の記事 【スーパーGT】PACIFIC CARGUY、もてぎ&鈴鹿で木村武史に代わり横溝直輝を起用

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

皆越 和也



オートポリス、コースに熊本地震の被害なし……地震後初のレースも先週末無事開催。花火大会とスーパーGTが復興支援イベントに

General

General 1 ヵ月前

オートポリス、コースに熊本地震の被害なし……地震後初のレースも先週末無事開催。花火大会とスーパーGTが復興支援イベントに



上位勢にトラブルとアクシデント。TKRI松永建設AMG GT3が2勝目|スーパー耐久第5戦オートポリス

スーパー耐久

スーパー耐久 1 ヵ月前

上位勢にトラブルとアクシデント。TKRI松永建設AMG GT3が2勝目|スーパー耐久第5戦オートポリス



微妙な雨にも動じず。TKRI松永建設AMG GT3が連覇|スーパー耐久富士24時間

スーパー耐久

スーパー耐久 3 ヵ月前

微妙な雨にも動じず。TKRI松永建設AMG GT3が連覇|スーパー耐久富士24時間

最新ニュース



フェルナンド・アロンソ、アストンマーティンとの契約を2027年まで延長。将来に関する憶測に終止符

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

8 時間前

フェルナンド・アロンソ、アストンマーティンとの契約を2027年まで延長。将来に関する憶測に終止符



MotoGPが挑むアデレード市街地サーキット、安全性にライダー合格点? シミュレーション確認し「いい仕事した」

MotoGP

MGP MotoGP

オーストラリアGP

9 時間前

MotoGPが挑むアデレード市街地サーキット、安全性にライダー合格点? シミュレーション確認し「いい仕事した」



9年ぶりのマレーシアは“高温多湿”への対処が鍵に。ホンダF1「冷却と空力バランスの見極めが重要」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

9 時間前

9年ぶりのマレーシアは“高温多湿”への対処が鍵に。ホンダF1「冷却と空力バランスの見極めが重要」



負傷についてついに口を開いたハジャー「次ボクシングするなら、もうちょっと頭を使って戦いたい!」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

10 時間前

負傷についてついに口を開いたハジャー「次ボクシングするなら、もうちょっと頭を使って戦いたい!」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録