【スーパーGT】GT500ヨコハマ勢が4年ぶりフロントロウ独占。鍵となった事前テスト、2台で分かれた“テーマ”
スーパーGT第7戦もてぎの予選では、GT500のヨコハマタイヤユーザー2台がフロントロウを独占した。これにはもてぎでの事前テストが大きく貢献したようだ。
写真:: Masahide Kamio
ツインリンクもてぎで行なわれたスーパーGT第7戦の予選では、19号車WedsSport ADVAN GR Supraがポールポジションを獲得。24号車リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rが2番手につけ、GT500のヨコハマタイヤユーザーがフロントロウを独占した。ヨコハマ勢によるフロントロウ独占は、2017年の第6戦鈴鹿以来4年ぶりだ。
この背景には、10月にもてぎで行なった事前テストがある。19号車の国本雄資は記者会見で「もてぎでのテストで構造もゴムも見直して、最適なタイヤを持ち込めたことが好調の要因だと思います」と語り、24号車の佐々木大樹も「1ヵ月前のテストでも調子が良かったです。タイヤの開発は進んでいます」とコメントしていた。
このテストではどのようなことに取り組んでいたのか? 横浜ゴムMST開発部 技術開発1グループリーダーの白石貴之氏に聞いた。
「19号車と24号車でそこ(テーマ)は大分違っていました」
「19号車は第4戦のもてぎでそこそこの結果(予選2番手・決勝2位)を残せています。ただ、チームさん的には『もっと上を』とのことでしたので、そういう意味では現状に満足せず、少しチャレンジングなことをやっていこうというテーマでした」
#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R
Photo by: Masahide Kamio
「24号車に関しては第4戦のもてぎであまり調子が良くなかったのですが、鈴鹿戦やSUGO戦ではタイヤに合うセットアップを見つけてくれていたので、その良い方向性をもてぎにも活かせるように、というテーマで取り組みました」
好調だった前回のもてぎ戦からさらに底上げするような取り組みをしてきた19号車に対し、24号車はタイヤとセットアップの合わせ込みを改善する取り組みをしてきたと語る白石氏。これには確かな成果があったようだ。24号車は予選日朝の練習走行で12番手に沈んでいたものの、佐々木曰くセットアップ面ではその段階から手応えがあったようで、「僕たちは朝からほとんど(セットアップを)変更していません。乗り出しから調子が良かったです」と語っている。
決勝に向けて白石氏は、予想外のコンディションになる可能性もあるため未知数だとしながらも、「今回我々が持ち込んだタイヤは、予選一発向けに持ち込んだスペックではありません。第4戦での結果なども考慮すると、いけるのではないかと思っています」と自信を覗かせた。
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